ロックバンド「SIAM SHADE」のギタリスト・DAITAが、公式サイトを通じ、メンバーの今村栄喜、中川泰、遠藤一馬、佐久間淳二の4人に対し、自身が作曲した38曲の楽曲使用差し止めなどを求める訴訟を提起したと発表した。声明では、過去の金銭トラブルやバンド名の商標登録を巡る問題など、提訴に至った経緯を詳しく説明した。
DAITAは声明の冒頭で「私 DAITAは、今村栄喜 中川泰 遠藤一馬 佐久間淳二に対し、私が作曲した38曲の楽曲使用差止等請求を提訴いたしました」と報告。長文にわたり、これまでのメンバー間の経緯をつづった。
発端として挙げたのは、2011年の東日本大震災を受けたチャリティー活動。SIAM SHADEは同年、復興支援を目的に再結成。DAITAが代表取締役を務める会社がライブ制作やグッズ、DVD制作などの運営を担ったという。
その後、2018年にメンバー4人から販売会社に対して内容証明が届き、グッズやDVDの売上金の分配を巡って対立。2021年にはDAITAと同社に対する損害賠償請求訴訟に発展した。DAITAによると、2024年9月27日に和解が成立し、自身と同社が損害賠償を支払う義務を負うことはなかったという。
また、東日本大震災の復興支援団体「一般社団法人復興支援SSS」を巡る別の訴訟についても言及。メンバー4人が同団体に対して約2600万円の損害賠償などを求めたものの、2022年10月13日の判決で請求は全て棄却されたと説明した。
さらに、2024年11月に発表された「SIAM SOPHIA」のコラボレーションにも言及。同企画はSIAM SHADEとSOPHIAによる共演ライブで、2025年2月に大阪城ホールで開催された。DAITAは、自身に事前の相談や確認がないまま進められたことや、別のギタリスト・RENOが自身のポジションで出演したことに複雑な思いを明かした。
加えて、今村が2024年11月21日に「SIAM SHADE」の商標登録を単独で出願していたことも問題視。DAITAによると、この出願は2025年7月に特許庁によって拒絶されたという。「今村栄喜は『SIAM SHADE』の商標権の私物化、及び独占を企てたものと推測しますが、当然ながらその申請は2025年7月完全に特許庁により“拒絶”されました。私から見てこうした行為は、SIAM SHADEの存在、メンバーを冒涜する象徴的な行為だと感じました」と憤怒した。
今回の提訴に至った理由については、4人が今後も実質的にSIAM SHADEとして活動を続けることへの危機感を挙げた。過去の和解に向けた話し合いでは、DAITA側は「5人でない限りSIAM SHADEの活動、名称使用等はしない」という内容について裁判官から言質を得たと主張している。
声明の最後に、SIAM SHADEについて「5人で一つのSIAM SHADEというバンド」との思いを強調。「私 DAITAは、現在もSIAM SHADEメンバーの一人であり、その熱い想いは永遠に変わることはありません」とつづった。
「SIAM SHADE」は1989年に結成された5人組ロックバンド。95年にメジャーデビューを果たした。シングル「1/3の純情な感情」「グレイシャル LOVE」「曇りのち晴れ」などがヒットし、2002年に解散。07年に再結成ライブを行い、以降断続的に活動していた。
2026年11月05日 09時12分