◇女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日(2026年11月6日 茨城県 太平洋クラブ美野里コース=6598ヤード、パー72 )
米ツアー通算7勝で大会連覇を狙う畑岡奈紗(27=アビームコンサルティング)が、7位から出て1イーグル、8バーディー、2ボギーで64をマークし、通算12アンダーで単独首位に立った。“いばらき大使”を務める黄金世代のエースが初の地元Vに向け、一気に調子を上げてきた。米ツアー2週連続優勝が懸かる山下美夢有(25=花王)は67で、前日の首位から1打差の2位に後退。菅楓華(21=ニトリ)らがさらに1打差の3位につけた。
地元茨城のファンの熱い声援を力に変えた。17番パー5。カラーからカップまで5メートルのイーグルチャンスを畑岡はパターでガツンと強めに打った。「打った瞬間、結構行ってしまったかなと思ったんですけど、カップの真ん中から入ってくれて、決められて良かったです」と笑顔で観客の大歓声に応えた。
前日の小雨まじりの寒さから一転、この日は最高気温25度と11月とは思えない汗ばむ陽気になった。出だしの1番でいきなりボギーとつまずいたものの、すぐに立て直した。2、3番で連続バーディーを奪い盛り返すと、16番では2メートルにショットを絡め、終盤一気にスコアを伸ばして首位の座を奪った。
「5ホール目まではまだ芝が濡れている状態で、ボールがラフに行った時はフライヤーを警戒しなければならなかったのですが、うまく縦距離を合わせられて良かったと思います」とうなずいた。
テンションの上がるペアリングだった。この日は昨年大会でプレーオフの末に退けた荒木と同組になり、会話を楽しみながら18ホールを回った。「(荒木)優奈ちゃん私より5、6個?7個くらい年下ですかね?05年生まれだと言ってたんで数えきれないくらい下で。今日改めて聞いてびっくりしました」と笑った。
大きなモチベーションもある。この大会は18年、そして昨年と2勝しているが、会場はいずれも滋賀・瀬田CCだった。「茨城では勝ったことがないので勝ちたい気持ちはもちろんあります。プロ転向した時から“いばらき大使”もやらせていただいているので」と意気込みを口にした。
今週はコースから車で30分の笠間市の実家から“マイカー通勤”しており「犬を飼っているので癒やされます」とラウンド後の疲れも気にならない様子。このまま最終日まで駆け抜ければ、米ツアーの通算勝利数は8勝となり、日本人歴代2位の宮里藍の9勝に1差に迫る。大きな目標に向かって、黄金世代のエースがここから一気にギアを上げていく。
◇畑岡 奈紗(はたおか・なさ)1999年(平11)1月13日生まれ、茨城県笠間市出身の27歳。11歳でゴルフを始める。16年日本女子オープンで国内メジャー初のアマ優勝を果たしプロ転向。17年から米ツアーに本格参戦。18年アーカンソー選手権で初優勝。日本ツアー5勝。米ツアー7勝。名前の由来は米航空宇宙局(NASA)。前人未到を達成できるように、という願いが込められている。年間ポイントランクは36位。1メートル58。
2026年11月07日 06時36分