◇女子ゴルフツアー 富士通レディース第1日(2026年10月15日 千葉県 東急セブンハンドレッドクラブ=6717ヤード、パー72)
プロ4年目でメルセデスランク95位の高橋しずく(26=白銅)が9バーディー、1ダブルボギーの65で回り、自身初の首位発進した。パットが絶好調で自己ベストスコアを叩き出しトップ10入り経験もない状況で初のツアー優勝のチャンスが巡ってきた。同37位の蛭田みな美(29=YUASA)も首位スタート。小祝さくら(28=ニトリ)、古江彩花(26=富士通)は2打差4位につけた。
ホールアウトした高橋の目に飛び込んできたのは「1」という順位だった。リーダーズボードを見上げ、自らの名前を確認。「一番上にある!」と思わず興奮してしまった。自己最高スコアの7アンダー。「出来過ぎ。パターが凄く良かった」と自賛だった。
先週からパターを替え、挑んだ初日。インから出て13番パー3で10メートルを沈めるなどパットがさえ渡る3連続バーディー。難セッティングの18番でバンカーに入れ、ダブルボギーを叩いたが「(後半)2アンダーからスタートなら、まあいいか」と割り切った。6番パー4では14メートルを沈めて「入っちゃった」。全体最少のパット数23で初日を切り抜けた。
名前の由来はスタジオジブリの名作アニメ映画「耳をすませば」の主人公・月島雫から。金髪で華やかな雰囲気だが、あだ名はゆるく「ぷるちゃん」。テレビアニメ「ぷるるんっ!しずくちゃん」にちなむ。絵を描くことが趣味で、ヤーデージブックの自作カバーには、自身がデザインした傘を持つ滴のゆるキャラが描かれている。
見た目とは対照的に競技人生は苦労の連続。プロテストは4度目挑戦の22年にやっと合格。昨季まで全て予選落ちだったが、今季初戦のダイキン・オーキッド・レディースで初通過し18位。同世代には米ツアーが主戦場の古江、吉田優らがいるが、自らのペースを刻んできた。
シーズン終盤に舞い込んできた千載一遇の大チャンス。現状、来季のシード獲得は厳しい状況だが、優勝すれば大逆転で出場権をゲットできる。「残り3日間、そんなに自分に期待しないで目の前の1打に集中したい」。気負いすぎない発言に、確かな自信がにじんだ。
◇高橋 しずく(たかはし・しずく)2000年(平12)9月29日生まれ、神奈川県座間市出身の26歳。厚木北高卒。5歳でゴルフを始め、アマチュア時代は17年関東高校選手権夏季大会優勝。23年にプロ転向し、24年の下部ツアー・山口周南レディースで初勝利。憧れは永久シード権を獲得した申ジエ(韓国)。1メートル56、52キロ。血液型B。
2026年10月16日 06時08分