大相撲の秋巡業が16日、京都市で行われ、7月下旬に右膝の手術を受けた横綱・豊昇龍(27=立浪部屋)が横綱・大の里(26=二所ノ関部屋)らと計19番取り、8勝11敗だった。うち14番は大の里と取り、6勝8敗。両者は14日、岐阜県高山市での巡業でも10番取って豊昇龍の7勝3敗だった。秋場所の全休を経て九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)での2場所ぶりの復帰へ、順調に土俵での稽古を再開した。
「勝ち負けは関係ない。ケガして治ったばかり。これまで基本運動ばかりだったから、いいんじゃないか」
予想外に早く番数もこなせたことに、豊昇龍は手応えを示した。大関・霧島(30=音羽山部屋)、大関・琴桜(28=佐渡ケ嶽部屋)との申し合いでは持ち前のスピードで圧倒する場面もあった。一方で、大の里と連続12番の三番稽古へ移行すると、特に後半で力負けする場面が続いた。手術から3カ月近くが経過し、稽古不足は隠しきれなかった。
この日、視察した八角理事長(元横綱・北勝海)は「九州場所に出るつもりでなければ稽古はできない。番数をこなさないと重みは出ない」と苦言。稽古中、豊昇龍を呼び寄せて番数を重ねるよう指示する場面もあった。横綱、大関の4人で始まった、勝ち残り形式の申し合い稽古。豊昇龍が負けると、一度土俵外へ出て稽古を譲ったことに「横綱は土俵(の中)に上がったら下りてこない。ずっとやるものだ。若い衆も見ている。目標になるような力士になっていかないと」とより高い意識を求めた。
「(八角理事長の指摘通り)番数をこなしたい。後半は疲れた。体は戻ったので体力を戻したい」。19日間ある秋巡業も11日目。半ばを過ぎ、九州場所番付発表まであと10日となった。「出るつもりで、しっかり稽古していきます」と豊昇龍は前を向いた。
2026年10月16日 16時31分