◇イングランド・プレミアリーグ マンチェスターC 3―2 イプスウィッチ(2026年10月17日 英国・マンチェスター)
マンチェスター・シティーがプレミアリーグで開幕7連勝を達成した。ホームのイプスウィッチ戦に3―2で勝利。前半19分にMFフォーデンが先制点を挙げ、2分後に相手FW前田大然のゴールで追いつかれたが、エースのFWハーランドが2得点。終了間際にPKで失点して1点差とされたが、そのまま3―2で振り切った。
1992~93年に旧イングランド1部からプレミアリーグに移行後、開幕6連勝で止まった過去5チームで優勝までたどり着いたのは2009~10年シーズンのチェルシーと23~24年のマンチェスターCのみ。1994~95年のニューカッスル(6位)、2016~17年のマンチェスターC(3位)、18~19年のリバプール(2位)はタイトルを逃している。しかし、7連勝以上では05~06年にチェルシー(9連勝)と19~20年のリバプール(8連勝)が優勝。2季ぶりの王座奪回を目指すマンチェスターCは消化が1試合少ない昨季王者アーセナルに勝ち点6差をつけている。
2008年にUAEの投資開発会社アブダビ・ユナイテッド・グループ(ADUG社)に買収され、巨額資金を投じた大型補強を繰り返して近年のプレミアリーグを支配してきたマンチェスターC。11~12年に44季ぶりのリーグ優勝を成し遂げると、16~17年から昨季まで指揮を執ったグアルディオラ前監督の下でリーグ史上初の4連覇を達成するなど20冠を達成した。一方で09~10年シーズンから9季にわたって収支を操作し、9億ポンド(約1895億円)以上の不正を働いたとされる財務規則違反が9月下旬に認定され、大幅な勝ち点減点やリーグから除名される可能性も報じられている。
今季のリーグ戦を戦う資格があるのかを含めて論争が巻き起こっているが、少なくともピッチ内では近年の強さを維持。マレスカ監督は「この世界は勝利が全てなので、とてもうれしい。7連勝できたが、私を本当に幸せにしてくれるのは選手たちと日々を共にして彼らの取り組む姿勢や日ごとに成長していく姿を目にすること。チームは順調で、それこそが最も重要」と訴えた。
今季からチームを引き継いだイタリア人指揮官はプレミアリーグの監督として初の就任初戦からリーグ戦7連勝を達成。グアルディオラ(マンチェスターC)とアンチェロッティ(チェルシー)、スールシャール(マンチェスターU)の6連勝を超える新記録となった。勝てば勝つほど周辺が騒がしくなるが「あの騒動が起きてからファンやクラブ、そしてチームの結束が強まったのは確か」とマレスカ監督。「“雑音”が飛び交っているが、我々も音を響かせる必要がある。それは勝利を狙うということ。そうしてこそ我々は自分たちの音を鳴り響かせることができる」と訴える。
マンチェスターCの異議申し立てや前例のない不正の規模で処分確定まで数年かかるという見通しもある中、異例のシーズンが続くことになりそうだ。
2026年10月18日 15時11分