MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーと選手会トップのブルース・マイヤー暫定専務理事が23日(日本時間24日)、ミルウォーキーで開幕したワールドシリーズ第1戦前に取材に応じた。
MLBの労使協定は12月1日に期限切れを迎える。最大の争点であるサラリーキャップ導入をめぐってリーグ、選手会の意見は対立し、ロックアウト突入は決定的と伝えられている。今季は奇しくもいわゆる小規模マーケットチーム同士の対戦になったが、この日、マンフレッド氏は「小規模市場は財政面で不利だ。彼らが優勝できないという話ではないが、実現するのがかなり珍しいということだ」と話した。
さらに「データを見れば、大市場の球団はポストシーズンに進出する確率、さらにポストシーズンを勝ち進む確率において、統計的に非常に有意な優位性を持っている」と話し、リーグが目標にする戦力均衡を実現させるために財政制限を設けることの必要性を強調した。
一方、マイヤー暫定専務理事は「球団オーナーたちとコミッショナー事務局が、試合を盛り上げることに力を注ぐのではなく、何カ月にもわたって自分たちがいかに野球界は問題を抱えていると考えているかを話し続けてきたのは残念なことだ」と主張。「サラリーキャップは必要ない。ただ自分たちにとって、より多くの利益を生むから導入したいだけだ」と強硬に述べ、サラリーキャップが競争均衡の改善につながるというリーグの考えに同意しなかった。
両サイドの話を聞く限り、歩み寄りの姿勢は感じられないのも事実。12月からのロックアウトはやはり避けられそうになく、スプリングトレーニング、さらには来年3月24日(同25日)からのシーズン開幕への影響が懸念される。(ミルウォーキー・杉浦大介通信員)
2026年10月24日 10時53分