米スポーツ専門サイト「The Athletic」は23日(日本時間24日)、2025年のナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦でドジャースの大谷翔平投手(32)が着用したユニホームのワッペンを使用した直筆サイン入りトレーディングカードが、オークションで324万ドル(約5億円)で落札されたと報じた。公表されている大谷のカードの取引では、史上3番目の高額記録となった。
カードは、世界に1枚しか存在しない「2025 Topps Dynasty Black MLB Logoman」。大谷が投手として10三振を奪い、打者として3本塁打を放った歴史的な試合で、実際に着用したユニホームのMLBロゴのワッペンが使われている。
Fanatics Collectのケビン・レネーン副社長は「これまで見てきたワッペンの中で、おそらく最も素晴らしい由来を持つ。大谷以外の選手が同じことをするとは想像しがたいし、大谷自身でも再現はほとんど不可能でしょう」と、その歴史的価値を強調した。
さらに驚くのは、このカードを引き当てた人物と、その経緯だ。幸運をつかんだのは、米国のインディー団体で活動する44歳のプロレスラー、アリック・キャノン。今年3月、大谷とアーロン・ジャッジのカードが収録された商品に興味を持ち、オンラインで行われたカード開封イベントに約250ドル(約4万円)を支払って参加した。抽選で割り当てられたのは、シリーズ全体でわずか1枚しか存在しない超希少カードの枠だった。
そして、主催者が開封したのは、まさに大谷の直筆サイン入りカードと交換できるカードだった。思いがけない大金を手にすることになったキャノンは、堅実な使い道を考えているという。「2023年8月に母をがんで亡くし、父はそれ以来、本当に厳しい日々を送っています。まずは父の借金を全て返済したい」。残ったお金は貯蓄し、高額宝くじの当選者によくあるような浪費は避けたいと語った。大谷が歴史に刻んだ3本塁打、10奪三振の一日は、1年後、ひとりのプロレスラーとその家族の人生まで大きく変えることになった。
2026年10月24日 10時48分