◇ワールドシリーズ第5戦 ブルワーズ4―1レイズ(2026年10月28日 セントピーターズバーグ)
ブルワーズは28日(日本時間29日)、レイズとのワールドシリーズ第5戦に勝利を収め、対戦成績を4勝1敗とし、球団創設57年目で悲願となる初のワールドチャンピオンに輝いた。パット・マーフィー監督(68)は戦いを振り返り、選手達の働きを称えた。
2回1死一、二塁からプラットの中前適時打で先制。5回もプラットからの3連打で加点した。6回も無死一塁からコントレラスの左翼線への適時二塁打で追加点を奪うなど着々と加点し、試合の主導権を握った。
打線の援護を狭量投手陣が確実に守り切った。23日(同24日)の第1戦から中4日で先発したミジオロウスキーが5回2/3を2安打無失点と力投。6回途中に右ふくらはぎがつったため降板したが、緊急登板となったロメロが後続を断った。8回からメギルを投入。守護神が2イニングを投げ、歓喜の瞬間を導いた。
ブルワーズは年俸総額がメジャー全30球団中、19位。対戦相手のレイズも25位で“低予算対決”と評された。選手全員が一丸となり走者を次の塁に進め、1点をもぎ取る。加えて、投手を中心とした隙のない守備で1点を防ぐ「スモールベースボール」で頂点まで上り詰めた。
独自のスタイルで結果を出したが、マーフィー監督は「私は『ブルワーズ流』とか『我々のやり方』という言い方はあまり好きではない。個人的にはピンとこない。ただ、自分たちがやるべきやり方でやっているだけだと思っているからだ」と話し「レイズと変わらないよ。私はケビン(キャッシュ監督)と彼が作り上げたチームを心から尊敬している。彼らは素晴らしいシーズンを過ごした。それほど違いはないと思う」と相手に敬意を払った。
ポイントは地区シリーズ(NLDS)のパドレス戦だった。全試合2点差以内の接戦を制し、3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)にコマを進めた。NLCSでは2連覇中だったドジャースを4勝0敗とスイープし、勢いに乗った。「パドレスが我々に勝っていてもおかしくなかった。彼らは我々と同じくらい強かった。チョウリオがミラーから信じられないサヨナラ打を放った。そうでなければ第1ラウンドか第2ラウンドあたりで敗退していただろう」と振り返る。
「彼らはコミットし、細かいことをやり遂げ、その瞬間に留まった。運だとは言わないが、我々と同じくらい優れたチームはたくさんある。違いは、彼らが信じ抜いたこと、そして細部に注意を払ったことだ。我々は多くの面で『最高』ではなかったかもしれないが、執念深さでは負けていなかった」と選手達の働きを称えた。
2026年10月29日 15時01分