お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太(48)が2日、MCを務める日本テレビ「DayDay.」(月~金曜前9・00)に出演。沖縄県名護市辺野古沖で3月に船が転覆し、研修旅行中の同志社国際高(京都府京田辺市)2年武石知華さん=当時(17)=が死亡した事故で、同校を運営する学校法人同志社(京都市)の八田英二理事長が10月30日、同市内で事故後初の記者会見を開き、謝罪したことに言及した。
学校側の記者会見は事故直後の3月以来。特定の見方に偏っていると文部科学省から指摘された教育の中立性や、第三者委員会が指摘した他人任せの組織風土などについて問題があったと認めた。
約5時間に及んだ会見の冒頭で八田氏は「かけがえのない生徒の命をお守りできず、責任を重く受け止める。武石知華さんに哀悼の意を表し、関係者の皆さまにおわび申し上げる」と謝罪した。「ガバナンス不全への責任は重い」と述べ、説明責任を果たした段階で、理事長を辞任する意向を改めて表明した。一方で、教育や学術分野を統括する総長職には当面とどまるとした。
教育の中立性に対する現状認識を問われ「平和学習は多面的な見方を教えるべきだが、一つの見方だけで行われたことは問題で、見直していくべきだと考えている」と語った。今月22日付で設置した「教育の中立性および適切性に関する検討委員会」で検証する。
検討委は、昭和女子大キャリアカレッジ学院長熊平美香氏が委員長を務め、中央教育審議会委員を務める大学名誉教授と、弁護士で構成する。武石さんの遺族は検証体制の公表や公平性確保を求めていた。
八田氏は、事故から7カ月過ぎて記者会見したのは、再発防止策や危機管理マニュアルの見直しがまとまった段階の開催を検討し、議論に時間を要したためと説明した。会見では危機管理担当の常務理事が、第三者委員会が指摘した安全管理上の問題について、体制、個人の意識の欠如、提言しにくい雰囲気などの「負の連鎖が発生した」と説明。また、保護者への連絡が事故発生から2~5時間後だったとし、遅れは連絡体制の不備だったと謝罪した。教育の中立性の検証結果が出た後、速やかに関係者の処分を検討するとした。
山里は、「教育の方針に対して間違っていましたっていうのが出たのはいいことだとは思うんですけども、今回の会見で、7カ月半たったのに、ご家族から“なんで安全確認しなかったか?”っていう問いに“意識が薄かった”っていうことだけしか返ってこなかった。あと、さらに知華さんのご家族が公表していないことをここで言ってしまったりとか、大事な生徒の命が失われたっていうことの責任の重さをしっかり理解してるのかなと思うところが多々あった会見でした」と振り返った。さらに「時間がたって世間の関心が薄れることで説明責任までがあいまいになってしまうというようなことにならなければいいなと思います」と話した。
武石さんの両親は、学校側の記者会見を受け、「ようやく開かれた会見だった。説明責任を果たすとはどういうことなのか、もう一度真剣に考えていただきたい」とのコメントを出した。
事故は3月16日、辺野古移設に反対する「ヘリ基地反対協議会」が運航する抗議船2隻が転覆し、武石さんと金井創船長=当時(71)=が死亡した。
2026年11月02日 14時19分