阪神が、ロッテ・小島和哉投手(30)の獲得に乗り出すことが3日、分かった。通算59勝左腕はこの日、国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明。猛虎は交渉が解禁される11日以降、本格的なアタックを開始する。
阪神は先発左腕の層が薄い。今季16勝で沢村賞にも輝いた高橋が頭一つ抜けるが、続く候補は大竹、伊藤将、契約延長が見込まれるルーカス。プロ通算172試合の登板を全て先発で記録する“ミスター先発”の小島が加われば、ローテーション強化につながる。
小島はこれまで2桁勝利を3度マーク。今季の直球平均球速は145・6キロで、カットボール、スライダー、チェンジアップ、フォークをバランス良く投げ分ける。1試合平均の与四球率は3・00で、多彩な変化球と制球力で打者を抑える総合力が高いタイプだ。広い甲子園を本拠地とする阪神に加われば、勝ち星を伸ばす可能性がある。浦和学院高(埼玉)2年春の選抜で優勝し、甲子園との縁も深い。早大の1学年先輩で、自主トレをともにする大竹が在籍していることも、プラスに働きそうだ。
小島はこの日、球団を通じて「FA宣言をするかしないか、とても悩みました」と胸中を明かし、「自分に対する他球団からの評価を直接聞き、客観的に自分を見つめ直してみたいという思いが強くあり、今回の決断に至りました」と経緯を説明した。一方で、ロッテへの愛着をにじませ「残留の選択肢もじっくりと考え、悔いのない決断をしたいと思います」と、移籍を前提とした宣言ではないことも付け加えた。
今季の推定年俸は1億4500万円。ある球界関係者は、「阪神は、出来高を入れて単年3億円程度の条件を提示するのではないか。3年総額10億円規模になる可能性がある」と推測した。阪神・粟井一夫球団社長はこれまでにFA市場への参戦を明言。オリックス・中川、楽天・太田についても獲得調査をしている。
◇小島 和哉(おじま・かずや)1996年(平8)7月7日生まれ、埼玉県出身の30歳。浦和学院(埼玉)では1年夏、2年春夏に甲子園出場し、2年春は優勝。早大を経て18年ドラフト3位でロッテ入団。先発ローテの一角として21年から5年連続で規定投球回到達。23年から3年連続で開幕投手を務める。お笑いコンビ・アンジャッシュの児嶋一哉(こじま・かずや)とは1文字違いで、児島のギャグをもじった「オジマだよっ!!」は定番のフレーズ。1メートル78、85キロ。左投げ左打ち。
2026年11月03日 01時00分