◇高校野球秋季近畿大会決勝 京都国際4ー2明石商(2026年11月3日 わかさスタジアム京都)
京都国際が明石商(兵庫)を4―2で下し、初優勝を飾った。背番号11の最速145キロ左腕・末永桜雅(おうが=1年)が5回1失点の力投。近畿地区代表として明治神宮大会(19日開幕、神宮)への出場権を得た。
好左腕を輩出し続ける京都国際に現れた新星が近畿の頂点まで導いた。「持ち味を全て出すだけだと思っていました」。1年生左腕の末永が自信を持つ直球は、今大会3試合25得点の強打線にも通用する。自己最速に並ぶ145キロを計測し、許した安打は初回の適時打のみ。1失点に抑えて予定通り6回から救援に後を託し、初優勝への流れをつくった。
直近5年で同校から直接ドラフト指名を受けた左腕は今秋中日5位指名の西田櫂吏(かいり=3年)を含めて4人。そして高卒プロ入りを夢見る福岡出身の末永は、同校OBでDeNA左腕の森下瑠大を見て「強気な投球がカッコイイ」と憧れて同校に進んだ。
小牧憲継監督は入学時から「高卒で上位指名を狙える」と評価してきた。しかし不慮の負傷で今夏は登録外となり、その後も左肩の違和感を覚えるなど調整が遅れた。公式戦初先発は今秋京都大会決勝で、先発登板は今回で3度目。その経験不足を感じさせない堂々たる投球を披露し、「球場の空気を変えられるようになったかな」と風格すら漂わせた。
底知れぬ潜在能力を知る指揮官は「末永の持つ力は、こんなものではない」と断言する。近畿の次は全国を驚かせるべく、逸材左腕を擁して神宮に向かう。 (河合 洋介)
◇末永 桜雅(すえなが・おうが)2011年(平23)5月3日生まれ、福岡市出身の15歳。小5から雁ノ巣ゴールデンフューチャーズで野球を始め、西福岡中では糸島ボーイズに所属。京都国際では今秋に背番号11で初めてベンチ入り。1メートル77、68キロ。左投げ左打ち。
2026年11月04日 05時30分