広島・森下暢仁投手(29)が4日、今年9月に取得した国内フリー・エージェント(FA)権の行使を正式に表明した。広島市南区の球団事務所で申請書類を提出し「いまも悩んでいるが、(他球団の)評価を聞きたい思いがある。(球団からは)ずっと残って欲しいと言われているので残留するか、移籍するか、いろいろ考えて決めたい」と話した。
今オフのFA市場最大の目玉。広島は、主戦右腕に一貫してチーム残留を求めてきた。7年間在籍するチームへの愛着は強く、ファンに「たくさん応援してもらい、支えてもらって、いまの自分がある」と感謝した。球団は誠意を尽くして慰留に努め、推定年俸2億円からの増額と4年契約の条件を提示しているとみられ、FA宣言後の残留も認めている。
大分商から明大を経て、19年ドラフト1位で広島に入団。1年目に10勝3敗、防御率1・91で新人王に輝くと、翌21年には侍ジャパンで東京五輪に出場し、日本の金メダル獲得に貢献した。ルーキーイヤーから7年連続で120イニング以上を投げて5度の規定投球回到達を誇り、今季は7勝11敗、同3・60でも通算60勝、防御率2・84の安定した実績を持つ。
年俸2億円は補償が必要なAランクとみられるが、巨人、ソフトバンク、DeNAなど複数球団が興味を示しており、広島を含めて大争奪戦になるのは必至。球団を選ぶ基準については「(球団から)宣言残留OKと言ってもらっているので、それを踏まえながら、自分への評価だったり、熱量の多いチームというところで考えたい」と語った。
◇森下 暢仁(もりした・まさと)1997年(平9)8月25日生まれ、大分県出身の29歳。大分商、明大を経て19年ドラフト1位で広島入団。1年目から先発ローテに入り規定投球回到達。10勝、防御率1・91、124奪三振で新人王。21年東京五輪では決勝を含む2戦2勝で金メダル獲得に貢献。22年ゴールデングラブ賞受賞。25年に初の開幕投手を務めた。1メートル81、81キロ。右投げ右打ち。
2026年11月04日 12時50分