大阪府の中高生8人が陸上の全国大会に出場できなくなっている問題で、大阪中学校体育連盟(大阪中体連)の担当者が16日、本紙の取材に応じ、日本スポーツ仲裁機構に対して行っていた「緊急仲裁申立て」を取り下げたことを明かした。これにより、8人が全国大会に出場できる可能性はなくなった。
10月23日から三重県で開催される「JOCジュニアオリンピックカップU16陸上競技大会」に大阪の代表として8人の選手が出場予定だったが、大阪中体連がエントリーに関して事務手続きをミス。申請の締め切り時間を過ぎ、エントリーできなかった。
日本陸連に対して要望をし、選手の大会出場の実現に向けて働きかけてきたが、同連盟は公平性などの観点から「今大会への参加を認めない」と方針を示した。その後、大阪中体連は出場を認めてもらうため、日本スポーツ仲裁機構に「緊急仲裁申立て」を行った。
ただ、議論を重ねた末に申し立ての取り下げに至った。「選手の心身に対する影響を考え、申立てを取り下げる判断をしました」と担当者。この決断に至るまでには、保護者から「取り下げをお願いしたい」という声もあったという。
今後に関しては、代替大会の開催などを検討。まだ具体的な動きには至っていないが、担当者は「選手が頑張ってきた成果を発揮できる場をつくれたら」と話した。
今大会の申込期間は8月21日の正午から9月24日の午後6時までだった。日本陸連によると、当該陸協の担当者がエントリーシステムにログインしたのは申込期間が終了する9月24日午後6時の約1分前。その後に申込の手続きをしようとしていた途中で午後6時を過ぎたため、その時点でシステム上に申込ボタンが表示されなくなったという。
2026年10月16日 15時05分