元テレビ朝日社員の玉川徹氏が21日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。三重県亀山市の新名神高速道路で3月、スマートフォンを十数秒間見ながら大型トラックを運転し、多重事故を起こし6人を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた元トラック運転手の女(55)の裁判について言及した。
津地裁(出口博章裁判官)は20日、求刑通り法定刑の上限となる拘禁刑7年の判決を言い渡した。弁護人は控訴について「本人が検討中」とした。
出口裁判官は判決理由で「誠に軽率な運転の仕方で、過失は重大。厳しい非難に値する。被害者らに何の落ち度もなく、苦痛、無念は察するに余りある」とした。過去の事案と比較し、最も重い部類に位置づけられ、法定刑の上限に相当すると評価した。
6月に始まった公判で、検察側はスマホでTikTok(ティックトック)の料理動画を見ながら運転し、一度スクリーンショットを撮影し、さらによい画像を撮ろうとスマホを操作していたと指摘した。論告で「危険運転にも比肩しうる運転だった」と述べていた。被告は起訴内容を認め、謝罪を繰り返し、弁護側は「相応の判決を求める」としていた。
被害者遺族の1人は判決後の記者会見で「7年は上限だと分かっていたが、やっぱりふに落ちない。良かったと思える数字ではない」と語った。
玉川氏は「遺族は6人も亡くなったのに7年かっていうのはよく分かるんです。だけど例えば業務上過失致死でももっと多くの方が電車事故で亡くなってたりしても、もっと短い刑のものもあるんですよね。だから過失致死というのは、殺人罪ではないのでどうしても法的にはこういうふうな刑になってしまう。むしろ危険運転致死罪が特別なんですよね。これだけ上限が20年というふうになっている」と指摘。
そして「例えばスマホを見ていたということを、そちらの方に適用するということになると、その要件も非常に難しくなってくる」と言い、その理由を「何秒見たら危険だっていうのがあるとしても、ほんのちょっと見ただけで危険な状態になって重大事故が起きる可能性もあるわけですよね。そうすると本当に鳴ったところでちょっと見たら、それで事故が起きてしまったという時は問わないのか、とか法的には非常に難しいんだと思う」と説明。
そのうえで「なので、むしろ機械でなんとかできないかと。法律でなんとかってことよりも防ぐという意味で言えば、今いろいろ技術開発がされていて、よそ見をしたら警告が出て、ある程度の時間よそ見が続いているのであればエンジンが切れるというものが今導入されつつある」とし、「だからトラックなんかの場合には業務車なので、そういうものは一般の自動車に先んじてそういうものを義務化していくということも必要でしょうし、その先には自動運転が間近に迫っているんでね。だから法律でもっと刑を重くするということももちろん考えていくといいと思うんですけども、機械の力で事故が起きないようにするところにももっと注力をするというのもありかなと僕は思います」と自身の考えを述べた。
2026年10月21日 09時40分