「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が22日、都内ホテルで行われた。巨人は米球界挑戦を表明していた横浜(神奈川)の157キロ右腕・織田翔希投手(18)を単独1位指名し、交渉権を獲得。サプライズ指名に会場がどよめいた。日本か米球界挑戦か、織田の決断に注目が集まる。
その瞬間、まばゆいばかりのフラッシュを浴びた織田の表情はまるで変わらなかった。巨人が驚きの強行指名。高校の小講堂でドラフト中継を見守っていた右腕は「指名していただいて正直、ビックリしています」。ただ、人生を懸けた夢を追う自身の決断が揺らぐことはなかった。
「光栄な指名を頂きましたが、アメリカに挑戦する気持ちは全くぶれません」
悩みに悩んだ末、15日に米球界挑戦の意向を表明した。18歳の今、高校から直接大リーグを目指すのか、それともNPBを経てから海を渡るのか…。「これまでたくさん悩んできた中に、(NPB経由という)そういった思いも正直ありました」という。自身の進路表明会見から1週間後のドラフト会議。チームメートの池田が3位で巨人に指名されると笑顔で拍手を送ったが、自身の意思が変わることはなかった。
巨人からは指名後、担当スカウトである横浜OBの斉藤宜之スカウトから村田浩明監督に連絡があった。ただ、指名あいさつなど今後は未定。指揮官は「強行指名はもしかしたらあるぞ、というような話はしていた。ある意味、想定内。本人とも話はしたが、意思は全く変わらないということ」と強調した。
今後は大リーグ球団の面談もスタートする。国際アマチュア選手のMLB球団との契約解禁は来年1月15日(日本時間16日)。ただ、12月1日(同2日)に現行の労使協定が失効し、ロックアウトに突入すれば織田の交渉の行方も不透明になる可能性がある。
12年ドラフトでは、米球界挑戦を明言していた花巻東・大谷(現ドジャース)を日本ハムが1位で強行指名。二刀流での詳細な育成方針などを示して熱心に口説き、翻意させて入団にこぎ着けた例もある。巨人もその熱意で、織田の強い決意を変えさせることができるのか。行く末が注目される。 (鈴木 勝巳)
2026年10月23日 05時30分