「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が22日、都内ホテルで行われた。ソフトバンクは青学大・鈴木泰成投手(22)を1位で指名。ロッテと競合したが、城島健司CBO(50)が交渉権確定のクジを引き当てた。鈴木は最速155キロを誇る本格派右腕。3位まで大学生投手を指名し、リーグ4連覇を目指す来季へ向け強力に補強した。支配下9、育成15、計24選手の指名はドラフト史上最多となった。
思わぬハプニングでポーカーフェースが崩れた。青学大の鈴木は自身の名前が呼ばれる時を待っていたが、会見場の中継が電波の影響でストップ。数分の沈黙が続いた直後に画面が切り替わるとロッテの指名選手欄に「鈴木泰成」の文字が既に入っていた。
「画面が切り替わって自分の名前があった時はホッとしました。同時に、最初の名前を(リアルタイムで)聞きたかったなという思いも少しあります」
ソフトバンクとロッテが競合した末、城島健司CBOが昨年の佐々木麟太郎に続き、当たりクジを引き当てた。最速155キロを誇る右の本格派。青学大では6連覇に貢献するなど東都大学リーグ、大学日本代表での実績も十分の即戦力右腕に城島CBOも「ぜひ福岡で4連覇に貢献していただきたい」と期待を込めた。
会見場には家族も同席する中、一番感謝を伝えたい人は「両親」と即答。父・宗孝さん(52)は指名の瞬間を見届け「まさかわが子がっていうそんな心境です。ただの野球好きの子がこんなところまでというのは思ってもいませんでした」と感慨深そうに話した。
出身は茨城県だがソフトバンクとの縁はある。チームを指揮する小久保監督は青学大OB。「こうして評価していただきOBの方のもとで野球ができるというのは凄く幸せなこと」と共闘を待ち望んだ。また、憧れの選手は斉藤和巳2軍監督。スラッとした体格から質の高い直球で勝負するスタイルは通ずる部分があり、何度も投球動画を見たという。昨年ソフトバンクの3軍と対戦した際に初対面し「オーラが違うというか、本当に格好良くて…」。会話する機会こそなかったが超一流の空気を間近で体感し、感銘を受けた。
目標のタイトルは斉藤2軍監督が2度獲得した「最多勝」。「ピッチャーは勝って一番評価されるポジションだと思う。最多勝を獲りたい」と鈴木。常勝軍団にふさわしい即戦力右腕が、大きな目標を掲げた。 (小林 伊織)
◇鈴木 泰成(すずき・たいせい)2004年(平16)5月28日生まれ、茨城県出身の22歳。小1から野球を始め、東海大菅生(東京)で2年春の選抜出場。青学大で1年春にリーグ戦デビューし、3年時から2年連続で大学日本代表入り。1メートル87、92キロ。右投げ右打ち。
2026年10月23日 06時00分