◇秋季高校野球関東大会決勝 横浜10―6健大高崎(2026年10月27日 上毛新聞敷島)
秋季高校野球関東大会は27日、群馬の上毛新聞敷島で決勝が行われた。
既に選抜出場ラインの4強入りを突破している横浜(神奈川)は10―6で健大高崎(群馬)に競り勝ち、2年ぶり5度目の優勝を果たし、明治神宮大会(11月19日開幕、神宮)の出場も決めた。
5回に「5番・DH」の脇山魁音捕手(2年)が左翼席に決勝の3ランを運び「捉えた感触があった。良い形で打てた」と語った。
新チームが始まり「新しい横浜」への変身を目指す村田浩明監督が「捕手ツープラトンシステム」を敷いている。
今夏の甲子園4強入りに貢献するなど脇山は不動の正捕手として君臨してきた。だが、関東大会前に守備面でのアピールに成功した阿部龍之介(2年)が序列を上げた。この日は「4番・捕手」で出場したように全4試合中3試合で阿部がスタメンマスクをかぶり、脇山は準決勝の1試合だけだった。
村田監督「投手の起用も含めて固定観念は持たない方がいい。いろいろな勝ち方に挑戦したい。捕手は2人いてもいいのかなと。相性もあるし、疲れるポジションでもある。そういった意味では何人いても全然いいと思う。阿部も脇山もまだまだ。投手との信頼関係も含めてもう一回綿密につくり上げたいと思います」
高校野球界屈指の名門・横浜。レギュラーを張ってきた選手にも一切、情けや忖度(そんたく)はない。脇山は関東大会のスタメン発表で「レギュラー落ち」を知ることになった。横浜での選手時代は涌井秀章、成瀬善久とバッテリーを組んだ捕手だからこそ、村田監督は感性を大事にしている。
村田監督「やっぱり(捕手の役割は)ゲームのリズムをつくること。楽して捕っていればリズムは生まれていかない。阿部は練習試合で凄く良いリズムを生んでくれていた」
メジャーリーグやプロ野球のように100を超えるゲームを積み重ねていくリーグ戦では「統計」が力となり、勝利につながっていく。ただ、高校野球は隙の許されない一発勝負で、データ化されていない感性も重要な勝利へのファクターになる。次なる戦いの地は明治神宮大会。村田監督が誰をスタメン捕手として送り出すのか、注目したい。(柳内 遼平)
2026年10月27日 15時59分