現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(72)が30日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。セ・リーグで3冠王を獲得した阪神・佐藤輝明選手を「史上9人目だね。おめでとうございます」と祝福した。
獲得した者にしかわからない重圧。その状況の中で成し遂げた打率.306、39本塁打、106打点。「プロ野球界90年経って9人目だからね。そうそう出るもんではないよ。それだけ大変なことをやったってこと」とたたえた。
インタビュアから“打率がちょっと低かったですね”と質問されると「記録は記録だからね。セ・リーグで3割打っているのは一人だけだし、パ・リーグでも4人しかいない。じゃあ、どれだけ打ったら記録は大したもんだって言うの? 3割5分打ったって首位打者を獲れないときは獲れないんだよ」と語った。
落合氏が初めて3冠王を獲得した1982年。打率.325、32本塁打、99打点の成績に「この三冠王は価値がない」と言われたことがあった。
「三冠王を獲った人に言われるんだったらいいけど、獲ったことのない人に言われているんだから。じゃあ、どれだけの数字を残したら評価されるの」と語った。
その思いを胸に2度目の獲得を果たした1985年はすごかった。打率.367、52本塁打、打点146をマーク。「だから2回目のときは誰も文句をいわなかったでしょ」と振り返った。
周囲から聞こえる雑音に落合氏は「なんで数字が低いからって文句を言うんだろうね。素直に“すごい”って言えばいいのに」と指摘。「じゃあ、40本打っていないからホームランも少ないっていうのか。40本打ったって獲れないときは獲れないんだよ。だから三冠王っていうのは運もあるんだよ。その年に、いつもだったら打っている選手が打てていなかったりとかね。三冠王を獲ったのは実力なんだけども、運も加味されるってことだよ」と話していた。
2026年10月30日 20時00分