◇明治安田J1リーグ 神戸 3―1 名古屋(2026年10月31日 ノエスタ)
神戸は3発逆転勝ちでリーグ3試合ぶりの勝利をつかんだ。対名古屋は8試合負けなし。停滞していた空気を切り裂いたのは、現役大学生MF岩本悠庵(20)の鋭い出足だった。
開始早々に失点し、重苦しい空気が漂っていた前半38分。敵陣左サイドでのセカンドボール争いだった。「相手に先に触られることは分かっていた。一度(ポジションを)下げようかなと思ったのですが、詰めれば触れるなと思って。上手くイメージ通りに取れて、ボールがつながりました」。近くにFW大迫勇也がいたことも視認。そして一瞬で奪いきって大迫に渡し、同点弾の呼び水になった。
愛知県の中京大在学中で、名古屋とは練習試合など何度も対戦済み。「イメージは付いていた」というが「Jリーグの舞台では全然違うと思っていたので頭をフレッシュに変えた」とギアを一段階も二段階も上げて臨んだ。そして前半6分にはVAR判定で取り消されたが、ピンポイントのFKを供給。走行距離は両チームトップの11・8キロを計測し、攻守でフル稼働した。
物怖じしない性格、攻撃でも守備でも高いセンス。複数のポジションもこなせる器用さも併せ持つ。底知れる才能を持つ20歳が、大迫勇也や酒井高徳らビッグネームの中で遜色ない輝きを放っている。
2026年10月31日 19時48分