◇関東大学ラグビー対抗戦Aグループ 明大48―26慶大(2026年11月1日 東京・秩父宮ラグビー場)
大学選手権連覇を狙う明大が、慶大から7トライを奪って48―26で勝利。ボーナス勝ち点を合わせた勝ち点6を積み上げ、同じ5連勝の帝京大(勝ち点29)をかわして、勝ち点30で単独首位に立った。
点差はついたものの、先制トライを含む4トライを奪われた。FL大川虎拓郎主将(4年)は「勝つことができて、ホッとしている。もっとアタックもディフェンスも自分たちから仕掛けられるようにしたい」。代名詞のスクラムを押されるなど、セットプレー、ディフェンスが安定せず、課題を口にした。
日本代表の主戦SOに躍進した伊藤龍之介(4年)が、この試合から復帰した。10月11日の筑波大戦以来、今季2試合目の出場は後半7分、SO萩井耀司(3年)に代わっての出場。ただ、バックスとのコンビネーションが合わなかったり、キックミスもあって「いいパフォーマンスができなかった」と不満そうに振り返った。
日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチから「世界的なSOになれる才能」と高い評価を受けている。日本代表は11月に欧州遠征を控えており、伊藤は代表か、チームかの決断をしなければならなかった。「代表に行く考えもあって、すごい悩んだ」と苦しい胸の内を明かす。
最後に決断を後押ししたのはは「大学は人生ラスト。同期やチームメートと一緒にやりたい」という思いだった。「紫紺を着て、メイジでラグビーをするのは楽しい」。強い思いでチームに戻ってきた。
代表で得てきた財産をチームでも「気づいたことは、今は全部、言っている。自分のスタンダードも今は崩さないようにしている」と言う。「ここから、(戦術を)削っていく作業。削ってとがらせていく」。今季、試してきたものから、余分なものを削り、チームに合うものをとがらせていくつもりだ。
高野彬夫監督は、伊藤はまだチームにフィットしていないのではと問われ「見ての通り」と認めたうえで「練習ではできている。時間が解決してくれると思う」と気にはしていない。伊藤は「4年生はラストイヤー。違った緊張感がある。スタンドに部員がいるのが(日本代表との)一番の違い」と話した。
▼慶大・青貫浩之監督 スクラムを含めてセットプレーはいいところもあったが、ブレークダウンで完敗した。(先にトライを許した)後半の最初がゲームを分けた。自分たちがやりたいことをメイジにやられた。
▼慶大CTB笠原悠真主将(4年) 自信を持っているスクラムは通じた部分があった。ブレークダウンはスキが多かった。メイジの寄りの速さ、ここでという嗅覚にやられた。
2026年11月01日 20時34分