◇倉本聰さんのお別れの会
9月18日に91歳で死去した脚本家の倉本聰さんのお別れの会が3日、北海道富良野市の富良野演劇工場で営まれた。中嶋朋子(55)、竹下景子(73)ら「北の国から」ファミリーも参列。恩師との別れを惜しんだ。倉本さんの遺志で自由に献花する方式が取られ、俳優や関係者、ファンまでが思い思いに花を手向けた。
物語の舞台となった富良野の地で、「北の国から」出演者たちが最後の別れを告げた。
田中邦衛さん演じる主人公・五郎の長女・蛍を演じた中嶋は開場前、一足先に祭壇に花を手向けると、午前10時の開場後は祭壇脇に立った。実は主催者に手伝えることはないかと申し出て、運営側のスタッフとして参加。積み上がった献花を移動させたり、一般参列者を誘導するなど裏方に徹していた。会場でコメントはしなかったが、午後7時から北海道文化放送の追悼生番組に出演。「たくさんの方がいらして、ありがたくて感動しておりました」と振り返り、倉本さんの存在を「大きすぎて…でっかい!って感じです」とかみしめた。
「雪子おばさん」を演じた竹下は、遺影を見上げてこらえきれずに涙をこぼした。「心から先生と呼べる、大きな大きな先生でした」。取材に応じる最中も声を震わせた。撮影中、五郎の元妻・令子役のいしだあゆみさんが、純や蛍と会うため富良野に訪れた気持ちをつくろうと寒空の下で出番を待っていた。一方、「離れてぬくぬくしていた」という竹下。倉本さんから「あゆみちゃんはああやって寒い中にいるんだよ」と鋭く指摘され「役者として、自分に厳しくしていくことも大事だと教わった」と感謝していた。
また「草太兄ちゃん」役の岩城滉一(75)も「僕も随分悪いことしてきたけど、先生だけはいつも味方してくれた」としみじみ。倉本さんが親しみを込めた「お前はバカだな。病気は薬で治るけど、お前のバカは癖だから治らない」という言葉を、「凄く温かい言葉だなと、一番覚えてます」と懐かしそうに振り返った。(塩野 遥寿)
2026年11月04日 05時30分