米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が3日(日本時間4日)、球団史上ワーストの100敗を喫したエンゼルスの再建を担う新オーナー、スタン・クロエンケ氏(79)に対し、大胆な提言を行った。
ブルワーズのマット・アーノルド、レイズのエリック・ニアンダーという、今季ワールドシリーズで対戦した両球団の編成トップを引き抜くべきというのだ。クロエンケ氏は推定276億ドル(4兆3754億円)の資産を持ち、40億ドル(6341億円)の球団評価額でエンゼルスの支配権を取得する予定だ。
記事は、FA左腕タリク・スクバルを獲得する以上に、優勝チームを築いた編成責任者を迎えることが、球界に本気の再建を印象づけると指摘する。アーノルドは47歳、ニアンダーは43歳。ともにレイズでアンドルー・フリードマン氏(現ドジャース編成本部長)の下で働いた経験がある。契約途中のため引き抜きは容易ではないが、高額報酬と十分な権限、豊富な資金を与え、「次のフリードマン」に育てるべきだという。
エンゼルスには大きな可能性がある。南カリフォルニアは選手に人気の市場であり、来季終了後まで契約が残るのはマイク・トラウトだけ。11年連続負け越しの一方、球団を根本から作り直せる余地がある。クロエンケ氏が保有する傘下のスポーツ企業KSEは、NFLラムズのショーン・マクベイ監督を30歳で抜てきするなど、若い指導者の登用で実績を残してきた。今回も有望なGM補佐を起用する可能性はある。
しかし記事は、再建を急ぐエンゼルスには経験豊富な実力者が望ましいと論じる。ファーム組織の立て直しなど課題は山積する。それでも、資金力と市場の魅力を兼ね備えたエンゼルスの編成トップは、球界で最も魅力的な仕事かもしれない。新オーナーは最高の人材を求め、妥協すべきではないと結んでいる。
2026年11月04日 09時54分