野球界、いやスポーツ界の枠を越えたビッグニュースが飛び込んできました。松井秀喜さんの電撃巨人監督就任。かつてのスター選手ですし、久々に日本のプロ野球が盛り上がった感じです。中日も工藤監督が就任されましたし、来年のセ・リーグは興味津々です。
早いもので2026年もあと2カ月。納めの九州場所の初日(今月8日)まで1週間を切るなか、2日は佐渡ケ嶽部屋で二所ノ関一門が、時津風部屋で時津風一門がそれぞれ連合稽古を行いました。相撲界には出羽海、二所ノ関、時津風、高砂、伊勢ケ浜の各一門があり、場所前に所属部屋の力士が集まって合同稽古を行います。今は1日のみが多いですが、場所を替えながら2、3日やっている時代もありました。なかでも、私が所属する二所ノ関一門は一番熱心で毎場所のように開催しています。一門挙げて強い力士を育てていこうという狙いのほか、結束力を強める意味もあります。
今年の名古屋場所前には高田川部屋が宿舎として利用する仏地院に集結しました。「土俵の鬼」と言われた元横綱の初代・若乃花さんが引退後の1962年に名古屋場所の宿舎を構えた由緒ある場所。数々の名力士が猛稽古で汗を流し、歴代横綱は玉乃海さんから始まり、千代の富士さんや私の師匠(隆の里)、八角理事長(北勝海)、芝田山親方(大乃国)ら今年の大の里まで10人を数えます。私も今夏の連合で久々に訪れ、懐かしさも感じました。
一門の力士が一堂に会する貴重な機会。巡業や出稽古と違うのは、親方衆も一堂に会することです。二所一門は親方衆の服装は基本スーツ着用。上がり座敷に10人以上の師匠が腰を下ろし、若い衆から関取の稽古まで目を光らせています。稽古場は常に独特の緊張感が漂っています。もちろん、いろんな力士と稽古ができる利点もありますし、部屋対部屋の様相も呈していたので師匠の前で変な相撲を取れないという思いもありました。一門以外から参加する力士もいましたね。私の時は鶴竜関、日馬富士関らがよく来ていました。昇進を争うライバルだったし、出稽古に行かずとも猛者と稽古できたのは収穫でした。
二所ノ関一門の連合稽古は私が三役の頃に復活し、親方衆の厳しい指導を受けながら大関、そして横綱へと押し上げてもらいました。時代は流れ、弟子の大の里も一門の親方衆や兄弟子のご指導のおかげで横綱になれたと思っています。
その大の里ですが、この日の連合稽古では大関・琴桜と三番稽古で20番取りました。九州入り後初めて関取との稽古でしたが、琴桜の調子も良かったこともあり、良い稽古にはなりました。大の里は一番一番意識して取っていました。状態が良かった昨年の動画と見比べると、あともう少しというところですが、確実に完調に近づいてはいます。まだ場所まで時間はありますので、修正点を確認し、万全の仕上がりに、もっていきたいところです。(二所ノ関寛=元横綱・稀勢の里)
2026年11月03日 07時00分