広島からドラフト4位で指名された千葉商大の吉川凌平投手(22)が4日、千葉県内の同大施設で指名あいさつを受けた。最速156キロ右腕はプロ初年度から先発ローテーション入りし、チームトップの勝利数を挙げたいと意気込んでいた。球団も先発として本格派に育ってほしいと期待していた。
引き締まった表情が、新天地に臨む強い決意を表していた。「早くユニホームを着てグラウンドに立ちたい。自分は先発1本でやっていきたいです」。
すでにセ・リーグを代表するスラッガーを打ち取るイメージを膨らませていた。「阪神なら森下さん、DeNAなら牧さん。(右左)両方向に打てて打率、長打率とも高いけど、データを見ながら完ぺきに抑えていければ」。憧れの投手は特にいないが、チームの先輩を質問攻めしていく。「全員素晴らしい部分はあると思うので、気になるところがあったらすぐ聞きたい」。 目標とする数字はあえて高めに設定した。「もちろん開幕1軍入り。そしてチームトップの勝利数を挙げたい」。必然的に新人王が近づいてくる。
直球の最速は156キロ。変化球はスライダー、カットボール、フォークなど7種類を操る。「バットの芯を少しだけ、ずらすんです」。問題は1年間戦い抜くスタミナ。今は広島の記事に目を通しつつ、来年初頭の新人合同自主トレまで、ウエートトレや投球練習に励んでいる。
まだ訪れたことのない広島で暮らすことも、楽しみの一つだ。「海がきれいな印象。千葉の海はあまりきれいじゃないから」とジョークを飛ばしつつ、食べ物については「あっちに言って探したいです」と笑った。
ちなみに同大からのプロ入りは97年、ダイエーにドラフト3位指名された木村茂氏(現同大野球部コーチ)以来、29年ぶりの快挙となる。担当の尾形佳紀スカウトは「真っすぐの質や出力が遠藤に似ている」と9年目の遠藤淳志(27)を例に挙げ期待していた。
千葉から広島へ、吉川が大きく羽ばたく。(伊藤 幸男)
2026年11月04日 18時42分