◇第51回社会人野球日本選手権1回戦 日本通運7―1大阪ガス(2026年11月4日 京セラD)
日本通運が、今夏の都市対抗8強入りの強豪・大阪ガスに完勝し、初戦突破した。
入社1年目の先発・松本悠希が、強力打線相手に6回2安打無失点と試合をつくった。
「後ろに先輩方がいたので、最後まで投げきるというよりかは、最初から全力で1回1回を抑えていくという気持ちで投げました」
力強く腕を振った。2大大会初マウンド。記念すべき、社会人での全国デビュー戦で強心臓ぶりを発揮した。「あまり緊張することなく、自分のピッチングができたかなと思います」。初回を無失点で立ち上がると、2回2死満塁のピンチも耐えて波に乗った。終わってみれば、6回2安打無失点。「自分の打たせて取る投球が、しっかりできたかなと思います。でき過ぎなくらいです」と笑った。
直球は最速149キロを誇るが、自らを「コントロールピッチャーだと思っている」と言い、「三振を狙うというよりは、緩急を使って打たせて取ることを意識している」と柔軟な投球を心がける。その投球を可能とするため、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリットと多彩な変化球も持ち合わせ、相手打者に的を絞らせない投球を身上とする。
杏林大4年秋の東京新大学リーグではエースとしてチームを悲願の初優勝に導き、明治神宮大会初出場の原動力にもなった。そして社会人でも、1年目から全国舞台で躍動。そんな1メートル76、80キロの右腕が見据えるのは、最高峰の舞台だ。
「目指すところはプロだと思っています。(ドラフト解禁年の)来年のためにも、この全国の舞台で、自分のピッチングができたのは、大きな一歩。いい経験になりました」
鮮やかに記した“はじめの一歩”から、頂点を目指す。
2026年11月04日 23時05分