ソフトバンクは20日、日本シリーズ(24日開幕)へ向けた全体練習をみずほペイペイドームで行い、正木智也外野手(26)が過去のシリーズの雪辱を期した。昨年まで2年連続で出場するも計8打数無安打。だが、今季は違う。シーズン28本塁打と飛躍し、日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)ではパーソル賞を受賞した。確かな自信を胸にDeNAとの最終決戦に臨む。
過去2年の日本シリーズとは違う。正木がシーズン、CSファイナルSと同様に“恐怖の1番”としてバットでチームに勢いをつける。
「去年、一昨年とは自分も全然変わった姿になってると思うので。その自信を持ちながら思い切ってやりたいと思います」
一昨年のDeNAとの日本シリーズでは悔しい思いをしている。第1戦に「6番・左翼」、3戦目に「7番・左翼」でスタメン出場したが、6打数無安打に終わった。第4戦以降はベンチ外となり、チームも2連勝からの4連敗でセ・リーグ3位から勝ち上がった相手に下克上を許すことになった。「同じチームが相手なので、やり返したいなっていう気持ちはあります」と率直な心境を口にした。
5年目の今季はスラッガーとしての才能を開花させた。5月中旬から強打のリードオフマンとして定着し28本塁打をマーク。日本ハムとのCSファイナルSでも第3戦で決勝弾を放つなど、打率・333、1本塁打、4打点でパーソル賞に輝いた。状態はキープできているとのことで「練習もいい形で打てている」とうなずく。
この日の全体練習後にはシーズン中にも積極的に活用した、実際の投手映像と球筋を再現可能な「トラジェクトアーク」でDeNA投手陣を対策。「1戦目、2戦目の予想先発は打ちました。軌道もしっかりと確認しました」。本番に向けて“予習”もバッチリだ。
最初の舞台となる横浜スタジアムでは慶応高時代に何度もプレーした。「ずっとあそこでやっていた。良い思い出も悔しい思い出もあります。感慨深いというか、プロ入ってまたあそこでできるのはうれしい」。今年のDeNAとの交流戦では一発を放ち、いいイメージで敵地に乗り込む。
昨年の阪神との日本シリーズは左肩手術からの復帰明けで2打数無安打に終わった。飛躍を遂げて臨む3度目の大舞台。「中軸には凄いバッターがいるので。いかに下位打線から上位につながるところで点を取ったり、チャンスつくれるかが重要になると思う。そこは意識をしていきたい」と決戦を見据えた。(木下 大一)
2026年10月21日 06時00分