ナ・リーグ王者ブルワーズとア・リーグ王者レイズが対決するワールドシリーズ(WS)は23日(日本時間24日)、ブルワーズの本拠地ミルウォーキーで開幕する。
22日(同23日)にはブルワーズのマーク・アタナシオ球団オーナー(69)とマット・アーノルドGM(47)が取材対応し、44年ぶりワールドシリーズ進出の成功の「熱」や「今後の労使問題」について語った。
まずは同オーナーが、「熱」を力説。ブルワーズを強豪に導いた原動力として前監督のクレイグ・カウンセル現カブス監督(15~23年にブルワーズ指揮)について言及し、「彼はここに勝つ文化を根づかせてくれた。組織の基盤づくりにも着手してくれた。ここ5年間野球部門で我々が成しとげたことは並外れている」と力を込めた。
そして「我々が成しとげたかったことの1つは、自分たちの歴史を築くこと。(44年ぶりワールドシリーズ進出の)今回の出来事は本当に大きな一歩だ」と続けた。
オーナーは、ミルウォーキーの熱狂ぶりも肌で感じているようで、「本当にもの凄い。数年前に(同じウィスコンシン州のNFL)パッカーズがスーパーボウルを連覇したときも素晴らしかったが、今はそれ以上に活気づいている。みんなのことを誇りに思う」と興奮を抑え切れない様子だった。
一方で同GMは、記者陣から「労使問題」について質問が及ぶと、「我々にとって非常に重要なこと」と真剣な表情を見せ、「我々は選手の獲得と育成に多くの時間を投じている。それが我々の土台。その上で、現在提案されている制度は、年俸総額の少ないチームも含めて多くの球団が競争力を高められる。ファンもそれを望んでいるはず」とした。
するとオーナーも「みんなの努力のおかげで人口統計で分類するなら中規模市場の下位に位置するチームが、ここまできた。結局のところ、違いを生み出すのは〝人〝だと思う」と言葉を添えた。
さらに「ブルワーズやレイズは〝正しい野球をしている〝〝見ていて楽しい野球をしている〝と言われる。収益分配がどう結びつくかは別として、より多くのチームが競争力を持てば、もっと面白い野球になる」と熱弁を続けた。
今回の労使交渉では、オーナー側が1994年以来となるサラリーキャップ制度の導入を提案。2027年の球団年俸総額について、上限2億4530万ドル(日本円約384億円)、下限1億7120万ドル(日本円約268億円)とする案を提示した。さらに6月には、他球団から獲得するFA選手の契約を最長5年、総額2億200万ドル(日本円約316億円)に制限する案も示している。
これに対し、選手会はサラリーキャップを受け入れる姿勢を見せてはいない。そのためMLBは、12月1日(日本時間2日)に現行の労使協定(CBA)が失効後、ロックアウトが始まる見通しだ。
ブルワーズの年俸総額は8月31日時点でメジャー30球団中19位。レイズは25位と今ワールドシリーズは「低年俸対決」とも呼ばれている、
2026年10月23日 10時55分