日本相撲協会は26日、九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)の番付を発表した。新小結に昇進した33歳の美ノ海が、佐賀県基山町の木瀬部屋宿舎で会見。沖縄県出身では初の三役で、初土俵から所要63場所は学生出身では最も遅い記録と歴史に名を残した。新入幕は嵐富士、出羽ノ龍、旭海雄の3人。41歳11カ月の玉鷲は、昭和以降で最高齢の再入幕を果たした。
美ノ海は自然体だった。「意外といつもと変わらないですね」とポツリ。普段から番付を見ないタイプで「寝てました(笑い)。付け人に起こしてもらった」と午前8時半頃に起床したという。47都道府県では唯一、三役力士がいなかった沖縄県から待望の昇進。「朝たくさん連絡を頂いて、三役に昇進したな、という実感は少しずつ湧いてきている。うれしいです」と満面の笑みを見せた。
記録的な昇進を果たした。33歳5カ月での新三役は、戦後4位の高齢。日大出身で、初土俵から所要63場所は、学生出身では最も遅い。「いつも通り地道に地道にだけど、コツコツやってきたことが少しずつ結果につながっているのかなと思う」と自負する。
入門した当初から基礎基本に力を入れてきた。初めて休場した21年初場所後から四股の種類が増えていったという。「足腰を鍛えるための四股だったり、ストレッチ的な意味を込めた四股だったり。5、6種類の四股を踏むというのが日課になっている」。先場所は10勝を挙げて敢闘賞を受賞するなど番付を上げ、新たな歴史を刻んだ。
現状に満足する様子は一切ない。沖縄県勢初Vも見据え「1回ぐらいは優勝したい。一生懸命頑張りたい」。出身地のうるま市では毎年、子供相撲大会「美ノ海杯」が開催され、12月には冬巡業も予定されている。「少しでも沖縄で相撲をやっている子たちの勇気というか、目指す場所になれればいいなと思っている。結果で恩返しをするのが一番」。遅咲きの挑戦は、まだまだ終わらない。
2026年10月27日 05時00分