大関・安青錦(22=安治川部屋)が九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)へ向け、半年ぶりに出稽古を解禁することになった。28日は福岡県久留米市の部屋で14番、部屋の若い衆相手に胸を出して調整。綱獲りの春場所で痛めた左足の不調が尾を引いたが、昨年初優勝を飾り、大関昇進も決めた思い出の地から再出発を図る。
よほど腕、下半身にこたえたのだろう。師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)から鉄アレイを両手に持ってのすり足を初指導され、「(疲れが)下半身に来た。本当は相撲を取ろうと思ったんだけど」。安治川親方によれば、足指に土からの刺激を与える狙いという。弟弟子らとは取らず、胸を出す稽古で切り上げた。
爽快な笑顔が体調の良さを物語る。安青錦は夏場所前以来の出稽古にも意欲を見せ、「半年くらいやってない。久しぶりにやってもいい」。安治川親方も「状態的に行けるかなと思う」と送り出す考えを示した。
綱獲りの春場所で左足を痛め、7勝8敗と負け越した。場所後、小指の付け根部分を骨折したことが判明したため春巡業を休場。以来、左足の不調を抱え、カド番だった夏場所前に荒汐部屋へ出向いて以降、出稽古は途絶えたままだった。逆に名古屋場所前、十両・阿武剋の出稽古を迎え入れたことがあった程度。解禁の決断に、左足の回復傾向が映るようだ。
初優勝に大関昇進。ダブルの祝福に包まれたゲンのいい宿舎を1年ぶりに訪れた。稽古場にはテッポウ柱が新設され、宿舎の風呂は1・5倍以上に拡張された。「またいい相撲を取って、千秋楽にいい報告ができたら」。安青錦は07年から6連覇した白鵬以来の九州場所連覇を見据えた。
2026年10月28日 19時54分