【WS舞台裏⑦】ワールドシリーズ(WS)第4戦でも貴重な同点適時打を放ったブルワーズの新人遊撃手、クーパー・プラット(22)はミズノのグラブを愛用している。今シリーズでも「Coop(クープ)」という愛称が刺しゅうされた2つのグラブを使用。甘いマスクの若き新星が日本のメーカーにほれ込んだのは、中学1、2年の頃だった。
「もっと小さい頃はマルッチ、ローリングス、ウィルソンも試してみた。でも、とにかくミズノのフィーリング(手触りやはめ心地)が好きで、それ以来ずっと使い続けているんだ」
プラットは今春、メジャーデビュー前ながらブルワーズと8年総額5075万ドルの契約延長に合意して話題を集めた。昇格後も期待に応える活躍を見せ、ファンの人気も上昇中。そんな若き遊撃手が楽しみにしているのが、近い将来の日本旅行だ。
「家族やガールフレンドと一緒にミズノの工場を見学したり、向こうでおいしいお寿司を食べたりしたいね」
さらに、日本にはどうしても会ってみたい人物がいるという。
「イチローのグローブを作っていた人がいるよね?」
ミズノの岸本耕作マイスターのことだろうか。写真を見せると「ああ、この人だ!」と声を弾ませた。
「その人に自分のグローブを作ってもらえないか、頼んでみようと思っているんだ。可能性はあるよね? ぜひお願いしてみるつもりさ。実現したら最高だな」
幼い頃から使い続けてきたミズノのグラブ。今度はイチロー氏のグラブを手がけた名工に、自分だけの一品を作ってもらいたいという。日本の野球用具への愛着が伝わってきた。
もっとも、今はWSの真っただ中。「まだここで集中して取り組むべきことがたくさんあるから」と、今秋の予定は決まっていない。それでも「来年になるかもしれないけど、日本に行くことは間違いなく僕の『バケットリスト(生きている間にしたいことリスト)』に入っているよ」と笑った。
初めての日本で何を感じるのか。そして、憧れの岸本マイスターにグラブを作ってもらう夢はかなうのか。実際に訪れた際には、ぜひ本人に聞いてみたい。(セントピーターズバーグ・杉浦大介通信員)
2026年10月28日 14時31分