幕内最年少の関脇・藤ノ川(21=伊勢ノ海部屋)が29日、九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)へ向け、2日連続で福岡市の佐渡ケ嶽部屋へ出稽古した。大関・琴桜(28=佐渡ケ嶽部屋)らと14番取り、6勝8敗。琴桜とは2勝3敗だったが、小柄な体で真っ向勝負を挑み、最近磨きをかける突き押しから攻略するなど成長を証明した。
「いい感じ。内容的に攻めて行けた。体を疲れさせたかった」
全力を出し切れた充実感が表情ににじむ。新関脇の秋場所では11勝して大関獲りの起点とした。今場所も2ケタ以上なら三役で連続3場所33勝の大関昇進目安へ王手をかけ、来年初場所が大関獲りとなる。
秋場所後、19日間開催された秋巡業では出身地の京都市などを巡り、各地でかつてない声援を浴びた。注目度の高まりを実感する一方、移動日だった19日には母方の祖父と兵庫県明石市で釣りに出掛けたという。
祖父が購入したという新船で実弟の幕下・碇潟(19=伊勢ノ海部屋)らとブリの飲ませ釣りに挑戦。ところが天候があいにくで風が強くて潮が流れず、釣果は外道の小さなフグ程度だったという。
それでも「(相撲を)意識せずにやれた」。気分転換に成功して福岡へ乗り込んだ。入幕9場所目にして大事な15日間となるが、九州場所での目標は「とりあえず関脇に定着したい」。土俵際の逆転技が人気を支える面はあるが、まずは取り口を安定させ、勝ち越しを目指す。
2026年10月29日 15時03分