AP通信は3日(日本時間4日)、シアトル・マリナーズがシカゴ・カブスの選手育成部門ディレクター、ジェイソン・カンツラー氏(36)を新監督に迎えたと報じた。
今季76勝86敗に終わり、解任されたダン・ウィルソン監督の後任となる。カンツラー氏はメジャー、マイナーを通じて監督経験がなく、異例の抜擢となった。34歳のブレーク・ブテラ監督(ナショナルズ)に次いで、メジャーで2番目に若い監督となる。
カンツラー氏は2013年のドラフト20巡目でツインズに指名され、外野手としてマイナーで3年間プレー。現役引退後はテキサス州の高校で化学と物理を教えていた異色の経歴を持つ。2019年にアストロズ傘下のマイナー球団で打撃コーチに就任し、2022年からはメジャーのコーチングスタッフ入り。2023年には打撃コーチ補佐を務めた。その後、カブスでマイナー組織全体の選手育成を統括していた。
カンツラー氏は球団を通じ、「このチームにはあらゆる面で素晴らしい才能がそろっている。コーチ陣とともに、その潜在能力を最大限に引き出すことを楽しみにしている」とコメントした。
マリナーズは2025年、24年ぶりのア・リーグ西地区優勝を果たし、球団史上初のワールドシリーズ進出まであと1勝に迫った。しかし今季は主力選手の不振や故障が相次いだ。カル・ローリーは打率.182、23本塁打、69打点に低迷。フリオ・ロドリゲス、ジョシュ・ネイラーも自己最低の成績に終わり、チーム総得点664はメジャーで3番目に少なかった。
ジャスティン・ホランダーGMは「卓越したリーダーシップ、高度な専門知識、選手やスタッフ、フロントとの協調能力を示した」と起用理由を説明した。メジャーで唯一、ワールドシリーズ進出経験のないマリナーズ。監督経験よりも育成能力や組織運営能力を重視した新たな人選で、再建を目指す。
2026年11月04日 09時07分