侍ジャパンに初選出されたソフトバンクの庄子雄大内野手(24)が4日、圧倒的な脚力で周囲をうならせた。12日から東京ドームで行われる「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」で大会3連覇を目指す日本代表は、宮崎市で合宿2日目を実施。庄子は二盗のタイムで断トツの数字をマークし、侍ジャパンで足の切り札として活躍してきた周東佑京外野手(30)級の働きに期待が高まった。
周東も認める男の脚力が、早くも宮崎で話題をさらっている。強化合宿2日目だ。二盗と帰塁のタイム測定。今季、パ・リーグ2位の22盗塁をマークした庄子は全体トップの3秒03を叩き出した。
「いつも通りです。タイム的にそこまでびっくりするっていうのはなかったですね」
本人はさらりと言ってのけたが、周囲は騒がしい。タイムを計測した河田外野守備走塁コーチは「断トツだね。辰見よりも全然速かった、庄子の方が。あー、びっくりしました。ストップウオッチがウソついているんじゃないかって」と仰天。DeNAのコーチとして日本シリーズでも戦ったが「今日、改めてだね。あそこまで速かったのかと」とつけ加えた。一緒に計測した代走での盗塁プロ野球シーズン記録「27」を樹立した広島・辰見は3秒18で、圧倒的に速い数字だった。
「彼のように走れて打てる選手が出てきたら(自分は)いらなくなるのかなと思いながらやっています」と4年連続盗塁王で侍ジャパン常連のチームメート・周東が認めるほどの才能にあふれる。2年目の今季は最多の108試合に出場し、打率・244と頭角を現した。CSファイナルSはMVP、日本シリーズ全4試合で遊撃のスタメンを張り、優秀選手賞とポストシーズンでブレークした。
その周東からは「楽しんでやってこい」と送り出された。周東は19年のプレミア12では、スーパーラウンドのオーストラリア戦で1点を追う7回に代走で登場し、二盗、三盗を決めて同点の生還。逆転勝利で頂点まで駆け抜けた。23年WBC準決勝メキシコ戦は一塁走者の代走で、二走の大谷(現ドジャース)を追い抜きそうなスピードで、サヨナラのホームへ滑り込んだ。侍ジャパンにとっては世界と戦うための一つの大きな武器である。
井口監督が「辰見選手の足が必ず必要になってくる」と“ポスト周東”の候補と期待する辰見をぶっちぎる予行演習を見せた24歳は「足っていうところは負けたくないという思いは強くあります」と力強い。神奈川大時代はチーターと呼ばれた快足は、日本の新たな武器となりそうだ。
2026年11月05日 06時01分