新たな道を開く。巨人から育成ドラフト5位指名を受けた川崎市立向丘中に在籍中の関蓮太郎捕手(14)が4日、川崎市内のホテルで会見し、プロ入りの意思を表明した。ドラフト史上最年少の14歳で指名を受けた「中学3年生」は来年3月の卒業後、全日制の高校に通いながらプロ野球選手として支配下登録選手を目指す。
金びょうぶが置かれた会見場に、学生服を着た中学生の関がいた。指名あいさつ後、テレビカメラ8台、約60人の報道陣が集まる超異例の光景が広がる。
「みなさん、おはようございます。あ…、こんばんは。まだ中学生なので質疑応答はお手柔らかにお願いします」と初々しかった。
14歳は緊張した面持ちながら、はっきりと意思を示した。
「自分の目標であるプロ野球選手になりたいという考えから、この道を選ばせていただきました。誰もしたことがないことで不安はありますが、その不安は高いハードルと考え、一歩一歩、前に進んで頑張りたい」
高校、大学の野球部を経てプロの世界に飛び込む“王道”から外れる。下部組織「ジャイアンツU15ジュニアユース」に所属し、定期的に面談を実施。中学卒業後のプロ入りの道も選択肢として提示された。「最初はそのような考えが全然なく、高校野球、甲子園ということを考えていた」と悩んだが「プロ野球選手になれる保証はない」と決断した。
今後はジャイアンツ寮に入寮し、全日制の高校に通う予定。平日は放課後にジュニアユースや個別での練習に取り組み、土日は3軍の練習に参加する見込み。ジュニアユースの大森剛代表は「“プロフェッショナルとは何か”を先駆けて指導を受けられる」とメリットを強調した。
契約は中学卒業後になるため、来年1月の新人合同自主トレや来春キャンプは参加せず、4月以降から本格的に育成選手として活動する。憧れはシーズン最多記録60本塁打を放った元ヤクルトのバレンティン。巨人では阿部前監督のような「打てる捕手」を目指すつもりで「一流選手になりたい。ジャイアンツに入って成長していくのが一番」と力強い。新たなモデルケースとして、前例なき道を歩む。(田中 健人)
◇関 蓮太郎(せき・れんたろう)2011年(平23)12月26日生まれ、川崎市出身の14歳。向丘中に在学中で、ジャイアンツU15ジュニアユースでは捕手としてプレー。9月下旬から10月上旬にかけてメキシコで開催されたU15W杯では日本代表の主将で4番として大会通算打率.333、2本塁打、11打点で敢闘賞とベストナインを獲得。1メートル79、82キロ。右投げ右打ち。
【関と一問一答】
――ドラフト指名された後の反響は?
「インスタとか学校で“凄い”と言われたり、周りから声をかけられた。(SNSは)フォロワーが5000人ほど増えた」
――今後の目標は?
「まだ分からないことがたくさんあるので、今後の目標やプランを考えながら、先輩方をしっかり見習って一個一個つぶしていけたらと思う」
――目指すのは支配下選手登録?
「3、4年後とかに支配下登録を目指して3軍での練習や試合に携わってやっていけたらいい」
――松井新監督のイメージは?
「打撃で凄い活躍をされていて、僕が小さい頃に“凄い選手”と思っていた。監督になった時にはびっくりした。時間があれば打撃を教わりたい」
――東京ドームで観戦したことは?
「お兄ちゃんや家族と小学6年の時に行った。(試合内容は)あまり覚えていない」
2026年11月05日 06時47分