今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が4日、都内で行われ、ソフトバンクを日本一連覇に導いた小久保裕紀監督(55)が2年連続で受賞した。就任から3年連続リーグ制覇と、今季はCS、日本シリーズで無傷の7連勝に導いた手腕が評価され、金メダルと賞金500万円が贈られる。
就任3年目でリーグ3連覇、そして2年連続での日本一達成。満場一致で小久保監督が2年連続で受賞した。昨年は「今年こそ頂上に登り切るという思い」と毎オフの楽しみでもある登山に例えて喜んだが、26年は感謝を前面に出した。
「昨年に続き、受賞させていただくことを大変光栄に思います。チームを代表し、全ての関係者、そしてファンの皆さまに心から感謝申し上げます」
2年連続受賞は、中日・工藤監督がソフトバンクを率いて18~20年に選出されて以来。ポストシーズンは無傷の7連勝で、本拠では9月8日の日本ハム戦から15連勝締め。レギュラーシーズンは2位西武に11・5ゲーム差つけての独走V。1番正木のブレーク、栗原の打撃2冠達成、新遊撃手に庄子が定着。投げては前田悠、松本晴、大津がいずれも初の2桁となる12勝を挙げた。福岡に本拠地移転後初のリーグ3連覇で新たな歴史を刻んだ。
来季はリーグ4連覇と、3年連続日本一を目指す。「来年も新たな目標を持って、新たな挑戦をし続け、ファンに誇りに思っていただけるチームづくりを続けてまいります」。福岡のファンに向けた誓いで締めた。(井上 満夫)
【選考過程】王貞治氏が体調不良のため欠席し4氏で選考。門田委員は「小久保監督が圧倒的で全会一致で決まった」と説明した。リーグ3連覇&2年連続日本一に導き、今季はCS、日本シリーズを無傷の7連勝で圧倒した手腕を評価する意見が大半を占め、高田委員から「議論しようがないくらい手腕が凄かった」との意見が上がったほど。山本座長も日本シリーズ3試合連続の延長戦を勝ち切った手腕を評価し、辻委員は「チームに隙がなかった」と指摘。また、3冠王の阪神・佐藤輝の特別賞も議論されたが、過去に3冠王を獲得した年に受賞した例がない(22年特別賞のヤクルト・村上は日本選手史上最多56本塁打で受賞)ことから見送られた。
▽正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に大きな功績を残した故正力松太郎を記念し、1977年に制定された。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に選考委員会が選出する。賞金500万円。受賞者は日本一に輝いた監督が多い。第1回の受賞者は同年に世界記録の756号本塁打を放った王貞治(巨人)。
▽正力賞選考委員 山本浩二(座長=野球評論家)、高田繁(野球評論家)、辻発彦(野球評論家)、門田隆将(作家)=敬称略、順不同=
2026年11月05日 06時00分