松井新監督の初陣は3・26中日戦――。セ、パ両リーグは4日、来季公式戦の日程を発表した。松井秀喜監督(52)が就任した巨人は、来年3月26日の開幕戦で工藤公康新監督(63)が率いる中日と東京ドームで対戦する。かつて巨人でチームメートだった、注目度満点の新監督対決。また、7月7日には故郷の石川・金沢で広島戦が組まれた。
開幕カードが決定。その質問に松井監督の表情が引き締まったように見えた。運命のいたずらか、期せずして開幕戦で実現する新監督対決。141日後の来年3月26日、「工藤中日」を本拠で迎え撃つ。
「工藤さんは一緒にジャイアンツでプレーして、非常に尊敬する先輩。監督としても既に素晴らしい実績のある方。我々はいい戦いになるよう、しっかり準備していきたい」
00~02年の3年間、巨人でチームメートとして戦った。工藤監督は「優勝請負人」としてダイエーから加入。00、02年にチームは日本一に輝いた。当時、中堅手だった松井監督は「いつも頼もしく後ろで守っていた。一球一球の意思、意図が感じられる投手だった」。自身は翌03年にヤンキースに移籍。工藤監督は引退後、ソフトバンクを率いて「常勝監督」として不動の地位を築いた。
今季は15勝10敗と勝ち越した中日戦だが、相手は百戦錬磨の名将。どんな野球を繰り広げてくるのか。「高尚な質問過ぎて答えが出ないです」と笑った松井監督は「監督同士ですけど、あくまでチームとチームの戦いですから」と冷静な口調で続けた。
球界に大フィーバーを巻き起こすことが確実な来シーズン。恩師・長嶋茂雄さんの命日である6月3日は交流戦のロッテ戦、自身の53歳の誕生日の同12日にはオリックス戦が組まれた。さらに7月7日に生まれ故郷の石川・金沢で広島戦。「七夕凱旋」に「あの球場、大丈夫ですかね?石川県民としてはそれが心配」。石川県立野球場は74年開場と歴史が古く、自身も星稜(石川)時代にプレーした。ジョーク交じりに報道陣を笑わせ「地元のファンの方にいい試合を見せられるように」と意気込んだ。
この日の秋季キャンプは初の雨天で、指揮官は室内でのライブBP(実戦形式の打撃練習)などを熱心に見守った。巨人の新たな歴史を刻む、松井監督1年目の27年。その到来が今から待ち切れない。(鈴木 勝巳)
《主な巨人新監督初陣》
▼長嶋茂雄(93年) 4月10日横浜戦。先発・斎藤が7回2失点の好投。5―2で勝利し「いいスタート切りたかったから…。うれしかった」。13年ぶりの指揮官復帰で4555日ぶり白星。
▼原辰徳(02年) 3月30日阪神戦。上原が8回3失点。阪神・井川から1点しか奪えずに1―3で黒星。4番・松井は4打数1安打だった。
▼堀内恒夫(04年) 4月2日阪神戦。3―2の8回に6点を奪われて逆転負けに「それにしてもボールが甘い、うちの投手は。後ろがな」。
▼高橋由伸(16年) 3月25日ヤクルト戦。菅野が7回無失点の好投で3―1で勝利。「監督として、こんなにうれしいのかと感じた」と笑顔。
▼阿部慎之助(24年) 3月29日阪神戦に4―0で完封勝利。先発・戸郷が6回無失点。「最高です。いやあ、最高です」
2026年11月05日 06時40分