アスレチックスが4日(日本時間5日)、今季ワールドシリーズを制覇したブルワーズからキャム・カストロ氏(36)を新ゼネラルマネジャー(GM)に招へいした。AP通信が報じた。
2週間前に就任したばかりのテイラー・スミス編成本部長(31)にとって、初めての大型人事となった。注目されるのは、31歳の編成本部長と36歳のGMという、メジャーでも異例の若いフロントトップ体制だ。スミス氏はレッドソックスとレイズで経験を積み、カストロ氏はブルワーズで8年間、選手育成部門の中核を担ってきた。いずれも限られた予算の中で選手育成やデータ分析、効率的な球団運営を重視する組織で経験を積んだ人材だ。カストロ氏はブルワーズで選手育成・パフォーマンス部門の上級副社長を務め、フロントと現場のコーチングスタッフをつなぐ役割を担ってきた。スター選手の獲得だけに頼らず、組織全体で戦力を生み出す仕組みづくりに携わり、今季の球団初の世界一を支えた。スミス氏は「キャムは球界最高レベルの育成の専門家の一人。勝てるチームをつくるシステムとプロセスを構築してきた実績がある」と高く評価。カストロ氏も「ファンが誇りに思えるチーム、文化、組織を築いていきたい」と抱負を語った。
今季64勝98敗に終わったアスレチックスは、2028年のラスベガス移転を控え、球団の抜本的な再建を進めている。来季はカリフォルニア州ウエストサクラメントの3A球場で戦う最後のシーズンとなる予定だ。
今季のポストシーズンでは、ブルワーズとレイズが、個々のスター選手の能力だけに依存しない組織力の重要性を示した。その両球団で経験を積んだ若い2人が、アスレチックス再建の指揮を執る。ラスベガス移転を機に、新たな球団経営モデルを築けるか注目される。
2026年11月05日 07時56分