国際サッカー連盟(FIFA)理事で日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三名誉会長(68)が5日に来年3月18日のFIFA会長選(モロッコ・ラバト)に立候補する意向を表明したことを受け、各国の主要メディアでニュースが報じられた。
再選を目指すジャンニ・インファンティノ会長(56)に批判的な欧州では、英紙ガーディアンが「同氏はUEFA(欧州サッカー連盟)の承認を得て行動したとみられている」と伝えた。英スカイスポーツは田嶋氏をインファンティノ会長に対する「初の本格的な挑戦者」と表現し、「UEFAはインファンティノ氏の再選を阻止するために動いており、田嶋氏が現職に対する唯一の対抗馬として浮上した場合、圧倒的に同氏を支持すると予想されている。その場合、日本はアジアサッカー連盟と北中米カリブ海サッカー連盟内の反インファンティノ派からも支持を得られる可能性がある」と予想した。
米国に本拠を置く世界有数の国際通信社、AP通信も「手ごわい対抗馬」と表現。「田嶋氏はとかく濁りがちなサッカー政治の世界において、尊敬を集める、外交的で控えめな人物と見なされている」と報じた。
ジ・アスレチックは「田嶋氏とは何者なのか?そして彼の勝算はどれくらいなのか?」と題し、ベテラン記者のマット・スレーター氏による見解として「(先に立候補を表明した)ベガ氏には申し訳ないが、世界のサッカー界の首脳陣はついに、インファンティノ氏に代わる信頼できる人物を見つけた。田嶋氏はインファンティノ氏の多くの批判者たちが期待していたような世界的名士ではないかもしれないが、多くの条件を満たしている」と伝えた。
再選を目指すインファンティノ会長は、今夏のW杯で蜜月関係にあるトランプ米大統領の介入で、米国代表FWバログンの退場処分が執行猶予になり批判が集中。W杯でイランが入国制限を受けたことも問題視された。さらにW杯を含めた大会運営などを担う子会社設立計画を表明するも、猛反発を受けて撤回。サッカーの高潔性を揺るがす騒動が続く。田嶋氏は10月のアジアサッカー連盟(AFC)総会中に水面下でサルマン会長にFIFA会長選への出馬を勧めたが、拒否された。その総会でAFCがインファンティノ会長の支持を表明したことで立候補に傾いた。
2026年11月06日 13時42分