J1で現在3位のFC町田ゼルビアは8日、2位の広島をホームに迎える。激戦必至の上位対決を控えた6日、故障者の発生もあり徐々に出場時間を増やしているDF金眠泰(キム・ミンテ、32)が勝利へ決意を口にした。
町田にとって広島は、J1初昇格後の対戦全4試合で敗れている最大の天敵になる。今年加入の金眠泰は、悔しさを直接知る立場ではないものの「シーズンを通して一番大事な試合になるかもしれない。気持ちを込めて、どういう内容でも勝ち切りたい」と強調した。特にリーグ2試合連発中で、早くも今季10得点に到達したFW鈴木章斗を警戒。「よく見えている選手で(プレーの)タイミングが凄くいい。シャドーなので直接やり合うかは分からないけど、声を掛け合ってグループとして抑えたい」と対策を思い描いた。
金眠泰にとって鈴木は、25年途中まで所属した湘南時代の後輩。それまで金眠泰が務めていたチーム主将を同年シーズン、鈴木が21歳の若さで継承した。「若いリーダーを育てたいという智さん(当時の山口監督)の思いで、章斗がキャプテンになった。それまで僕とかに意見を聞いてプレーするだけだったのが、役割が増えて責任感も出て、周りが見えるようになって成長した。広島でも点を取っていて、日本代表に入ってもおかしくない選手になってきた」。一瞬、弟の成長を喜ぶ兄のような優しげな表情をのぞかせた。
だが町田と広島の選手となった今は当然、互いにとって上位に残るために倒すべき相手となる。「(鈴木の成長は)うれしいし、もっともっと伸びていってほしいと思うけど、明後日はしっかりとぶっつぶして、ゼロで抑えます」。落ち着いた表情の奥で、静かに闘志を燃やした。
2026年11月06日 21時51分