巨人の来季監督に、球団OBでヤンキースなどでも活躍した松井秀喜氏(52)が就任することが23日、分かった。日米507本塁打の希代のスラッガーは12年限りで現役を引退後、春季キャンプで臨時コーチを務めるなど古巣と関わってきた。球団、ファンが待ち望んできた「松井監督」が誕生する。午後に記者会見を行う。
恩師で昨年6月3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんとの“約束”をようやく果たせた。
長嶋さんが監督復帰したばかりの92年ドラフトで、4球団競合の末に当たりクジを引き当ててから2人の物語は始まった。1年目から「4番千日計画」として球場、自宅などで繰り返されたのがマンツーマンの素振り。ヤンキース移籍後も、ニューヨークの高級ホテルで指導を受けたことや、電話越しにスイングの音を聞きながら助言されたこともあった。引退翌年の2013年には、2人そろって国民栄誉賞を授与された。
長嶋さんが亡くなった際も翌4日にはニューヨークから緊急帰国し、真っ先に都内の自宅へ向かった。次女・三奈さんに迎え入れられると、2時間あまり2人での時を過ごした。
以前から長嶋さんが「巨人OBとして、いつかはそうなってほしい」と願っていたのが、将来的な巨人監督就任。14年1月には長嶋さん、当時の渡辺恒雄球団最高顧問、白石興二郎オーナー、松井氏で4者会談し、将来の監督候補としての入閣を打診されたこともあった。
最後の2人の時間を過ごした後には「長嶋監督と生前、約束したこともあります。その約束を果たしたいなと思います」とも語っていた松井新監督。亡き恩師の思いも胸に、再び巨人のユニホームに袖を通す。
2026年10月23日 12時19分