巨人の来季監督に、球団OBでヤンキースなどでも活躍した松井秀喜氏(52)が就任することが23日、分かった。日米507本塁打の希代のスラッガーは12年限りで現役を引退後、春季キャンプで臨時コーチを務めるなど古巣と関わってきた。球団、ファンが待ち望んできた「松井監督」が誕生する。午後に記者会見を行う。
松井氏の指導者としてのスタートはヤンキースだった。春季キャンプの臨時コーチを経て、15年にはヤンキースGM特別アドバイザーに就任。「ヤンキースでは素晴らしい時間を過ごした。今度は若い選手の力になれるように頑張っていきたい。僕にとっても大きなチャレンジ」と7年間過ごしたヤンキースでの後進育成に意欲を見せた。
傘下マイナーの試合を巡回して視察し、監督、打撃コーチらとともに打撃面を指導してきた。日米通算507本塁打を放った技術を若手に伝え、18年には当時マイナーに所属していた元日本ハムの加藤豪将氏(現ブルージェイズ球団スタッフ)にも打撃指導を行った。加藤氏は「「松井さんはバッティングのことを話す時には情熱的」と話していた。
代表的な愛弟子の一人が、現在のヤンキースの主砲のアーロン・ジャッジだ。15年の傘下2A時代にはGM特別アドバイザーの松井氏に指導を受け、17年には52本塁打を放って本塁打王に輝き、新人王も獲得。その後はシーズンMVPに3度(22、24、25年)も輝くなど、メジャーを代表する強打者に育った。
ジャッジは「下半身でスイングをコントロールするよう教えてくれた」と振り返っており、松井氏は「素質は抜けていた。球を長く見る感覚に気づき、自分のものにしたのではないか」と分析していた。マイナーで培った“コーチ修業”の経験を、今度は愛する巨人の指揮官をして生かしていく。
2026年10月23日 11時50分