◇第51回社会人野球日本選手権大会1回戦 CLUB REBASE1―9NTT西日本(2026年11月3日 京セラドーム)
9月の第50回全日本クラブ野球選手権で初優勝し、創部3年目にして初出場を果たしたCLUB REBASEは初戦敗退となった。
社会人野球の全国大会では史上初かもしれない現役高校生の登板が実現した。2番手でマウンドに上がった田口吟投手は、17歳の高校2年生。打者4人に対し1安打2四球で、奪ったアウトは1つだけというホロ苦い内容だった。
「試合前からすごく緊張が強かったんですけど、マウンドでアップアップになってしまったんで、これが今後の課題かなと思います」
0―5の4回1死一、二塁から救援。初球に自己最速へあと1キロに迫る147キロを計測するも四球を与えて満塁。次打者を浅い左飛に打ち取り2死としたが、次打者に初球を中前に運ばれ1失点。さらにストレートの四球で押し出しになり、交代を告げられた。
「まっすぐが武器なんですが、そのまっすぐも打たれてしまって、もう二回りぐらい成長が必要だなって感じがしました」
より高いレベルを目指すため、異例の決断をした。茨城・水城高で甲子園出場を目指したが1年で中退。今年4月から水戸南高の通信制に転入し、自ら探しだしたCLUB REBASEに電話をかけて入団を願い出た。週末を中心に年上の選手たちに交じってレベルアップを図り「根本からメカニクスを改善した」というフォームで、最速は約8キロアップして148キロ。「アベレージが一番上がった」と成長を実感している
チームの母体である「REBASE」は、阪神・森下も中大時代から足を運ぶ指導施設。田口も練習環境は申し分ないといい「(チームに)元NPBの選手もいる中で、いろいろ教えていただけることがあるので、すごく自分にとってはプラスの環境かなと思います」とうなずく。
将来の目標はREBASEからのNPB入りと、MLBでのプレーだ。26年WBC米国代表を模した「RBS」のユニホームにも「中学の時から憧れていたので、着るのがうれしい」と笑った。
大多数の高校生が目標とする甲子園ではなく、社会人野球を経てプロ野球選手を目指すという選択を、自ら「いばらの道」と表現する。田口はパイオニアになれるか、その成長とともに注目したい存在だ。
◇田口 吟(たぐち・ぎん)2009年(平21)4月10日生まれ、茨城県水戸市出身の17歳。見川小3年時に上中妻ニューフレンズで野球を始め外野手。見川中では水戸リトルシニアで投手としてプレー。水城から水戸南に編入し在学中。最速148キロで変化球の持ち球はカーブ、スライダー、フォーク。1メートル74、69キロ。右投げ右打ち。
2026年11月03日 19時02分