現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(72)が6日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。野球初心者のチャンネルスタッフの太陽カメラマンを打撃指導する「第3弾」では、本格的な打撃指導がスタートした。
企画がスタートしてから2か月。第2弾で「ランニングと素振り」の課題をあらためて与えられた太陽に落合氏は「うん、振っているな」と自主トレの成果が表れていることを認めた。
それだけに自然と技術的な指示も加わってきた。「1回振るごとに、ちゃんと足場をしっかりしておけよ。同じ場所に(足を)置いておかなきゃ。それくらい注意を払って」。ホームランを目指している太陽への指示も細かい部分が増えていった。
そして落合氏が打撃において大切にしている「ヒッチとコック」についての指導が始まった。
ヒッチについて落合氏は自著「落合博満バッティングの理屈」(ダイヤモンド社)の中でこのように解説している。
『ひとつの提案をしてみたい。グリップをヒッチさせて、トップの位置に入れてみる方法だ。ヒッチとは「ヒッチハイク」のヒッチで、「引っかける、ぐいと持ち上げる」という意味の言葉だ。野球において、グリップがヒッチすることは“禁じ手”であるとされている。しかし、理想的なトップの位置に入れる際には、このヒッチが意外と有効な手段なのである。実際にバットを構え、構えた位置からトップの位置へグリップを動かしていく時、直線的に腕を引くように動かしても、なかなか思いどおりに動かせないことが実感できると思う。構えた位置からグリップを動かす際に、ベルトのあたりまで一度下げてからトップの位置に入れてみる。意外とすんなり動かせたのではないか』
この動作から、グリップを捕手方向に引き、バットのヘッドを投手側に倒す動き「コック」へとつながる動作を反復練習した。
その後、バッティングティーを使った練習で太陽は快音を連発。前回同様、12歳に設定された弾道測定器では3連続ホームランを放ち落合氏も「前回より良くなっている」と認めた。
しかし、その褒め言葉がいけなかった。直後から打球はボテボテ。バッティングティーに置かれたボールではなく、ポールのラバー部分に何度もバットを当ててしまった。
「人間、褒めると駄目になるんだよなあ。褒め言葉は禁句だよ」
落合氏は「ほめたり、取材で取り上げたりするとみんな悪くなるんだよな。だから“そういう取材はするな”って。“言ったら必ず悪くなるから”って言っているんだけども、旬だから取り上げるって言って取り上げると、みんな、そこから悪くなるんだよ。マスコミ的には取り上げてもらいたいんだよ。“良いときは取り上げる”。まあそれがピークなのかもわかんないけどな。悪くなる入り口なんだろうけどな」と語った。
さらに指導は続き落合氏独自の「体重移動」のコツが“伝授された”。
打撃指導はさらに続き弾道測定器は12歳から15歳に設定。「本能に任せて打たせたほうがいい。振って疲れてくりゃ、いい打ち方になる」。 レベルアップすると打球距離は思うように伸びず、12歳設定では最後までスタンドには届かなかった。
「前の2回よりはいいんだけども、振る体力がねぇな。まだボールに左右されすぎ。自分の間合いでバットを振るってことが、まだできていないな。それでできるのはプロだけだけどな。3回目にしたら上出来じゃないか。もう1回素振りして終わろうか」
練習は続いた。
第3弾では少し足踏みした太陽カメラマン。第4弾では目標の80メートル超えは達成できるのだろうか。
2026年11月06日 20時00分