◇スペイン1部 Rソシエダード5―2マラガ(2026年10月18日 マラガ)
レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(25)が18日、敵地のマラガ戦で302日ぶりのゴールを決めた。公式戦7試合ぶりに先発し、後半26分までプレー。0―0の前半3分に右サイドからカットインして強烈な左足ミドルを突き刺した。10月2日に女優・福原遥(28)との結婚を発表してから初得点で、2―1の後半14分にはアシストも記録。完全復活をアピールし、チームを3連勝に導いた。
復活を告げるパフォーマンスだ。ベンチスタートが続いていた久保が今季初得点となる先制弾に加え、今季初アシストも記録。9月3日のセルタ戦以来、公式戦7試合ぶりの先発で圧倒的な存在感を示した。
「絶対、自分でいこうと決めていたからこそゴールが生まれた」
中盤の右サイドに入ると、開始3分のカウンターでいきなり輝いた。敵陣に入った位置でパスを受け、右サイドからカットイン。ペナルティーエリア手前から左足で鋭いシュートを放ち、相手の足をかすめた一撃はゴール左へと吸い込まれた。
25年12月20日のレバンテ戦以来、302日ぶりに味わう感触。ペロリと舌を出したアタッカーだが、笑顔はない。ゴールだけでは満足できないとばかりに、2―0から1点差に詰め寄られた後半14分には右からペナルティーエリアに進入。相手選手2人を引きつけて左足アウトサイドでFWオヤルサバルにパスを出し、貴重な追加点を演出した。
負傷に泣いた昨季後半戦から、わずか1試合で離脱を強いられたW杯北中米大会まで苦闘の連続。今季開幕直後は先発だったが、徐々に出場機会を減らして出番なしも3試合と屈辱を味わった。それでも「出た時に頑張ろうと思っていた。焦りはなかった」と久保。9月下旬から全4試合に出場した日本代表戦を経て満点回答だ。マタラッツォ監督は「決意を持って非常にいいプレーをした。彼は自分の価値を証明したがっていた」と称賛。ノティシアス・デ・ギプスコア紙も「彼ほどの才能を持つ選手には自信が何よりも重要。再び得点したことは転換点になるかも」と完全復活に期待を寄せた。
福原遥との結婚発表後の初ゴール。「より責任感を持ってプレーしようと思っています」と語っていた中で結果を出した。日本代表では11月の親善試合、年明けからのアジア杯を控える。代表で輝きを放つにはクラブでの積み上げがあってこそ。「積極的に結果を求めていくことが(自分の)価値を上げるためには必要。結果にこだわっていきたい」。再浮上に向け、久保が一歩を踏み出した。
○…移籍情報サイト「トランスファーマーケット」が示す久保の市場価値は、右肩上がりではなく大きく上下動してきた。19歳だった20年7月の3000万ユーロ(現レートで約53億円)から、一時は1000万ユーロを切るほど下降したが、23年12月に日本人史上最高額の6000万ユーロ(同約106億円)に上昇。以降は故障もあり、2000万ユーロ(同35億円)まで急落した。現在の日本人最高額は佐野海の4000万ユーロ(同約70億円)。
2026年10月20日 04時45分