ワールドシリーズ進出を果たしたレイズで、ドルー・ラスムセン投手(31)の快投が光っている。ポストシーズン(PS)では3試合に先発し、計21イニングを投げて防御率1.29。ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第5戦でも7回を圧倒的な内容で投げ抜いた。米野球分析サイト「ベースボール・プロスペクタス」は、その進化を支えるチェンジアップの改良と、球団の育成体制に注目した。
ラスムセンがチェンジアップに本格的に取り組み始めたのは2025年。当初は制球が悪く、使用率はわずか1%。失投しても影響の小さい0ボール2ストライクなど、限られた場面でしか投げられなかった。
転機となったのはオフシーズンの改良だ。データ分析を活用し、握りを「キックチェンジ」に変更。中指を折り曲げることでボールへの影響を抑え、前年より横方向の変化量を約6.4センチ増やし、縦の落下量を減らした。制球力も向上し、今季はカウントにかかわらず使える決め球へと進化。チェンジアップを200球以上投げた先発投手の中で、被wOBA.148はメジャー最高の数字だった。
記事がもう一つ注目したのが、カイル・スナイダー投手コーチの存在だ。ラスムセンは「球界最高の投手コーチ」と絶賛する。研究開発部門やデータ分析部門の情報を、選手が理解できる言葉に翻訳する能力に優れているという。
「自分ではうまく投げられていないと感じても、数字を見て問題ないと伝えてくれる。逆に感覚が良くても実際には違うときは、細かな修正をしてくれる」
ラスムセンは、スナイダーをボウリング場のガター防止レーンに例えた。チェンジアップの使用率はALCS第1戦の13%から、同じガーディアンズと対戦した第5戦では28%に増加した。相手が同じでも配球を変え、狙いを絞らせない。ラスムセンが掲げた目標は「予測できない投手になること」。記事は、データ分析と現場の指導を結びつけ、選手の能力を最大限に引き出すレイズの組織力が、その進化を可能にしたと伝えている。
2026年10月21日 09時30分